町田市相原町に「坂下観音」、「相原観音」と呼ばれている臨済宗妙心寺派寺院「瑞石山清水寺」はある。創建は寛永元年(1624)。本尊は聖観世音菩薩。江戸時代に当地の名主「青木勘治郎」が一宇を建立が興り。町田街道向い側に山寺風の佇まいを見せ周囲は長くて立派な白壁(塀)で囲われた寺域内に伽藍形成されている。「地蔵菩薩」が迎える寺号標(寺門)、右横には「円通殿」があり前庭にはピンクの「枝垂れ梅」が満開となって春風にそよいでいる。100段はありそうな参道(石段)には観音幟(旗)が風に揺らめく。参道横には寄棟亜鉛葺の「庫裡」、急勾配の石段参道を上ると左側に入母壁、亜鉛葺の「鐘楼」(市指定有形文化財)がある。更にその上が「本堂域」で正面に寄棟御堂造りの「本堂」(=観音堂)。四間四方の総欅造り。四方に施された花鳥、河川、人物遊戯等の彫刻は精巧で町田市指定有形文化財である。また欅造り、葵紋入亜鉛葺合掌屋根の下に石の手洗い市指定有形文化財「水屋」が置かれている。左丘には一本の「河津桜」がピンクの花びらを広げ満開となり寺域を彩っている。左側には「青木芳齋」と「牛久保」の記念碑が建ち、そばに「六地蔵」が祀られている。当寺は「武相卯歳観音48霊場27番札所」である。(2002)
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