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伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

ROUTE134

2007-10-01 20:28:33 | 小説
 かつて南葉山で小中学生時代を送った出版社の編集部員33歳が仕事の打ち合わせで南葉山を訪れた帰りにふと立ち寄った店がかつて好きだった同級生が経営するカフェというでき過ぎたスタートから、ちょっとした意地悪と意地からすれ違いいじめに発展した中学生時代のトラウマ、現在のカフェの従業員や客をめぐるいくつかの事件を展開させながら、当然に予想されるでき過ぎのエンディングまで、湘南の・・・波よりも風のノリでさらっと展開する青春プレイバック恋愛小説。
 主人公が気にしている過去のいじめは、そりゃあんたが悪いだろって事件で謝らないで突っ張ったための自業自得、シカトする側もほどほどでやめときゃいいのにやめないってとこに問題があるけど、それでも何か相手の性格の悪さが強調されて本来は事件の被害者側の子が悪役になってしまう展開はちょっと疑問。最後の方で主人公が少しリカヴァーしようとするんだけど、ちょっとね。
 タイトルは湘南を走る国道134号線と杉山清貴とオメガトライブの曲名から。
 まあ湘南と曲のイメージに乗せて小難しく考えずに軽く読むといいでしょうね。


吉野万理子 講談社 2007年8月29日発行
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