「現場教師の視線で作ったホンネの小学校&教員ガイド」のサブタイトルにあるように主として教師への取材の体裁を取って現在の小学校の問題点をレポートしたムック本。
学級崩壊とか児童虐待とか親からの言いがかり的なクレームとかの指摘、教師の悩みは、読んでわかります。親から出されるクレームの内容なんて失笑もので確かにこんなこと言われてもなあとは感じます。でも、変な客やクレーマーはどの業界でもいるもの。それを全部客が悪いでは商売やっていけないはずです。
この本を読んで一番感じるのは、執筆者の感想で「教育の現場は教師が悪いとも親が悪いとも断罪はできない」(224頁)とありますが、執筆者の姿勢が、最初からすべてを教師か親に問題点というか責任を求めていて、校長や教育委員会の姿勢についての問題の指摘が皆無なこと。編集部の指向性が原因なのか、取材相手の自己抑制が原因なのか、どちらにしても教育問題を扱いながら幹部や役人の問題が1つも出てこないということ自体、恐ろしいと私は思うんですが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
別冊宝島Real074 宝島社 2007年9月9日発行
学級崩壊とか児童虐待とか親からの言いがかり的なクレームとかの指摘、教師の悩みは、読んでわかります。親から出されるクレームの内容なんて失笑もので確かにこんなこと言われてもなあとは感じます。でも、変な客やクレーマーはどの業界でもいるもの。それを全部客が悪いでは商売やっていけないはずです。
この本を読んで一番感じるのは、執筆者の感想で「教育の現場は教師が悪いとも親が悪いとも断罪はできない」(224頁)とありますが、執筆者の姿勢が、最初からすべてを教師か親に問題点というか責任を求めていて、校長や教育委員会の姿勢についての問題の指摘が皆無なこと。編集部の指向性が原因なのか、取材相手の自己抑制が原因なのか、どちらにしても教育問題を扱いながら幹部や役人の問題が1つも出てこないということ自体、恐ろしいと私は思うんですが。
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別冊宝島Real074 宝島社 2007年9月9日発行