6月10日の記事で紹介した「もしも、この世に天使が。《青の章》」の続編にして完結編。
第1巻の《青の章》でさんざんもったいぶり、危なげな要素を振りまいた挙げ句、第2巻の《白の章》では登場人物が全員いい人・いい子になりきって純情青春ラブストーリーになってお終い。第1巻では主人公の亜央は中2にしてラブホに入り、恋人の真も気が多くてもっとワルふうだったのに。第2巻がこうなるなら、最初から純情路線の方がスッキリすると思います。私は、それならその方が素直に入れたのに。第1巻で毒がありそうに書くからそういう展開を期待した分、第2巻を読んで拍子抜けです。
まぁ、第1巻の終わりが、いかにも昔の安いメロドラマふうのピンチを作って「続く」だったので作品としてあまり期待してませんでしたし、そういう作品にありがちなようにそのピンチは第2巻になるとサラッと過ぎ去りますし。
それにしても、作者の公式サイトでも「色をテーマにした章立てで進んでいく予定です。何冊まで、書けるかな~。」とか書いてたのに、第2巻で完結って、何でしょう(それとも、最後に「了」って書いてあっても完結してないとか?第2巻までには別の色の付いた名前の登場人物はいませんから、第3巻を書くとしたら新たに赤とか黄色とかいう登場人物を唐突に出してくるのでしょうか)。そういうことを見ても、最初の構想がかなり変更されたのでしょうね。《白の章》って付けておきながら、第2巻では犬のシロがほとんど登場しません。こういうあたりもいい加減に書いてるなと感じてしまいます。
山田あかね 講談社 2009年6月10日発行
第1巻の《青の章》でさんざんもったいぶり、危なげな要素を振りまいた挙げ句、第2巻の《白の章》では登場人物が全員いい人・いい子になりきって純情青春ラブストーリーになってお終い。第1巻では主人公の亜央は中2にしてラブホに入り、恋人の真も気が多くてもっとワルふうだったのに。第2巻がこうなるなら、最初から純情路線の方がスッキリすると思います。私は、それならその方が素直に入れたのに。第1巻で毒がありそうに書くからそういう展開を期待した分、第2巻を読んで拍子抜けです。
まぁ、第1巻の終わりが、いかにも昔の安いメロドラマふうのピンチを作って「続く」だったので作品としてあまり期待してませんでしたし、そういう作品にありがちなようにそのピンチは第2巻になるとサラッと過ぎ去りますし。
それにしても、作者の公式サイトでも「色をテーマにした章立てで進んでいく予定です。何冊まで、書けるかな~。」とか書いてたのに、第2巻で完結って、何でしょう(それとも、最後に「了」って書いてあっても完結してないとか?第2巻までには別の色の付いた名前の登場人物はいませんから、第3巻を書くとしたら新たに赤とか黄色とかいう登場人物を唐突に出してくるのでしょうか)。そういうことを見ても、最初の構想がかなり変更されたのでしょうね。《白の章》って付けておきながら、第2巻では犬のシロがほとんど登場しません。こういうあたりもいい加減に書いてるなと感じてしまいます。
山田あかね 講談社 2009年6月10日発行