23歳となったばかりの時乳癌にかかっていることがわかり、乳房切除手術をしたが癌が転移し、24歳6ヶ月で亡くなった女性と父親、恋人、友人たちの日々を描いたノンフィクション。
2007年5月に報道番組の特集として、2007年7月にはドキュメンタリー番組として放映され、2009年には映画化されました。その番組取材者によるノンフィクションです。
本人の前向きな姿勢と、周囲の思いやりが胸を打ちます。タイトルとなっている、余命1ヶ月の宣告(本人には告知せず)の後の結婚式のくだりは、女の夢はウェディングドレスというパターン化に反発を感じる私も素直に感動してしまいます(こういうの、弱いんです)。癌になって、「ごめんね」という言葉には、様々な意味で涙ぐんでしまいますし、「みなさんに明日がくることは奇跡です。それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」(152ページ)という言葉はあまりに重い。
手術後半年で転移・再発、再発入院後1ヶ月足らずでの余命1ヶ月の宣告という若年発病の癌の進行の速さ、そして本人が話を聞きたくないと言ったとはいえ、癌を原則として患者に告知する方針の国立がんセンターでさえ、告知できなかった(91~92ページ)という話も、いろいろと考えさせられます。
TBS「イブニング・ファイブ」編 マガジンハウス 2007年12月13日発行
2007年5月に報道番組の特集として、2007年7月にはドキュメンタリー番組として放映され、2009年には映画化されました。その番組取材者によるノンフィクションです。
本人の前向きな姿勢と、周囲の思いやりが胸を打ちます。タイトルとなっている、余命1ヶ月の宣告(本人には告知せず)の後の結婚式のくだりは、女の夢はウェディングドレスというパターン化に反発を感じる私も素直に感動してしまいます(こういうの、弱いんです)。癌になって、「ごめんね」という言葉には、様々な意味で涙ぐんでしまいますし、「みなさんに明日がくることは奇跡です。それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」(152ページ)という言葉はあまりに重い。
手術後半年で転移・再発、再発入院後1ヶ月足らずでの余命1ヶ月の宣告という若年発病の癌の進行の速さ、そして本人が話を聞きたくないと言ったとはいえ、癌を原則として患者に告知する方針の国立がんセンターでさえ、告知できなかった(91~92ページ)という話も、いろいろと考えさせられます。
TBS「イブニング・ファイブ」編 マガジンハウス 2007年12月13日発行