20代女性向けファッション雑誌の新人編集者小島世里が、無頓着だったファッションやブランドの勉強をしながら、仕事に目覚める過程に、雑誌の仕事もしていたカメラマン(最近はあまりこの言葉使われなくなっていますけど)の死をめぐる謎を絡めたファッション・お仕事・ミステリー小説。
「マノロブラニク」は、世里が憧れる編集長が愛用している超高級婦人靴のブランド。
世里が担当する読者モデルのページの仕事に絡めて、ファッション、宝飾品、特に高級靴についての蘊蓄を語る部分が、女性読者向けの売りでしょうが、この部分は関心のない私はパス。
もともとは翻訳文学の編集者を志して出版社に入社したのに、畑違いの女性誌に配属されて不満を持っていた世里が、誰もがやりたいことをやれる訳じゃないと思い直し、失敗を繰り返しながらプロ意識に目覚めていく過程は快く読めます。
世里が死んだカメラマンの息子の中学生から父との関係を疑われたことをきっかけにカメラマンの死の謎にのめり込んでいく部分は、ストーリー展開では次第にそちらに軸が移されていきますが、ミステリーとして読むにはネタも展開も物足りない感じです。
どちらかというと、お仕事ものなりファッションものの軽い読み物と捉えて読んだ方がいいと思います。

永井するみ ポプラ社 2009年10月13日発行
「マノロブラニク」は、世里が憧れる編集長が愛用している超高級婦人靴のブランド。
世里が担当する読者モデルのページの仕事に絡めて、ファッション、宝飾品、特に高級靴についての蘊蓄を語る部分が、女性読者向けの売りでしょうが、この部分は関心のない私はパス。
もともとは翻訳文学の編集者を志して出版社に入社したのに、畑違いの女性誌に配属されて不満を持っていた世里が、誰もがやりたいことをやれる訳じゃないと思い直し、失敗を繰り返しながらプロ意識に目覚めていく過程は快く読めます。
世里が死んだカメラマンの息子の中学生から父との関係を疑われたことをきっかけにカメラマンの死の謎にのめり込んでいく部分は、ストーリー展開では次第にそちらに軸が移されていきますが、ミステリーとして読むにはネタも展開も物足りない感じです。
どちらかというと、お仕事ものなりファッションものの軽い読み物と捉えて読んだ方がいいと思います。

永井するみ ポプラ社 2009年10月13日発行