企業の法務部門に配置された人向けに、契約書の基本、検討すべきリスクとそれに応じた契約条項の対処等を解説した本。
契約書の作成、契約交渉、契約条項の解釈等について、法技術的な部分とともに、注意すべき点がやさしくコンパクトに書かれていて、あくまでも企業のビジネスの観点からですが、契約書作成に携わる人は読んでおいて損はないと思います。弁護士の目からは、特に第4章(76~90ページ)で契約書の作成や交渉で検討を要するリスクについて契約類型等に応じて書かれているところがとても重要です。一般的なひな型から個別にアレンジするときにはまさにこういうことを考えて交渉するのですし、一般的な条項を採用する場合でも個別ケースでのリスクを検討した上での判断とよく検討しないままでのなんとなくの決定では、契約遂行段階での備えやその後の契約の際の心構え、法務担当者としての成長などが大きく違ってくると思います。全体をコンパクトに説明することからバランスを考えてこの程度の分量にしているのだとは思いますが、この部分をさらに敷衍して詳しく書いてくれるとよかったなと思います。
出澤総合法律事務所 学陽書房 2023年4月12日発行
契約書の作成、契約交渉、契約条項の解釈等について、法技術的な部分とともに、注意すべき点がやさしくコンパクトに書かれていて、あくまでも企業のビジネスの観点からですが、契約書作成に携わる人は読んでおいて損はないと思います。弁護士の目からは、特に第4章(76~90ページ)で契約書の作成や交渉で検討を要するリスクについて契約類型等に応じて書かれているところがとても重要です。一般的なひな型から個別にアレンジするときにはまさにこういうことを考えて交渉するのですし、一般的な条項を採用する場合でも個別ケースでのリスクを検討した上での判断とよく検討しないままでのなんとなくの決定では、契約遂行段階での備えやその後の契約の際の心構え、法務担当者としての成長などが大きく違ってくると思います。全体をコンパクトに説明することからバランスを考えてこの程度の分量にしているのだとは思いますが、この部分をさらに敷衍して詳しく書いてくれるとよかったなと思います。
出澤総合法律事務所 学陽書房 2023年4月12日発行