Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日の台風10号(8.27)

2016年08月27日 23時19分57秒 | 天気と自然災害


 本日18時の台風10号の位置と予想進路。これまでの予想円では関東から福島にかけて上陸の予想であったが、予想円は次第に北寄りに移っている。予想円の中心で推定すると、30日(火)の夜に宮城県に上陸することになる。
 中心気圧は今夜半あたりがもっとも低い予想である。
<29日21時の予報>
北東に時速30キロ、中心気圧945hPa、中心付近の最大風速40m、最大瞬間風速60m、暴風警戒域430キロ。
 暴風警戒区域の範囲はさらに大きくなり、30日には560キロにまで大きくなると記されている。

 この記事を書いているときに地震を感じた。茨城県南部坂東市付近が震源で深さ50キロ、マグニチュード4.1と発表になった。横浜では私の家の付近は震度1であった。震源は地震の巣といわれているような場所。だからと言って油断することはできないが‥。



 イタリアの地震では家屋倒壊で多くの方が亡くなっている。26日夜までに確認された死者数は278人。ひとりでも多くの救出があることを祈りたい。
 この図を見ると、熊本地震のように二つないし三つの地震が誘発されたようにも見える。地震の巣が重なっているようだ。被害が大きくなった原因と云えるのだろうか。

中桐雅夫「無言歌」

2016年08月27日 21時47分06秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 明日も本日のような天気との予報である。ひょっとしたら本日よりも湿気が多く、じっとしているのもつらいかもしれない。

 無 言 歌 1     中桐雅夫

泉の眠り
憐れみは春の朝を流れる
少年時代の傷に
心はいりまじる
蜂のざわめき

光の耐えている憂い
唇をかすめ
遠く去りゆく
なめらかな喜びの波

死が水を泳ぐ
蕾が開く
やわらかい風はまわる
牧場の匂い
小人の踊り

 無 言 歌 2     中桐雅夫

美しい花
美しい花
しずかに集まっている
火山丘のようにしずかに
頭をたれる

墓場から
一握りの土を持ちきたり
水の上に撒け
生ける盲目と見る死者は
ともに流れる

熱の中心から
光は音もなく来る
天と地を撃ち
風の衣をひき裂く
冷たい光



 中桐雅夫の詩ではこのような短いフレーズの作品は珍しい試みであると思う。このような短く断定的な表現の仕方は、珍しいだけでなく中桐雅夫という詩人の資質からは遠いように思える。断定的に言い切るということは、中桐雅夫の呼吸とは合わない。この詩も私としては成功している作品とは思えない。
 中桐雅夫のフレーズは、普段の会話のような切れ目の少ない文章のように、言葉の醸し出すイメージが次から次に波紋を広げていく。その波紋の長い到達点の先に独自のイメージの世界が広がっていく。そんな息の長い言葉の波が私にはとても好ましいように感じる。このイメージはただし饒舌とは違う。饒舌とは、言葉のイメージの重なりに厚みがない。意味の世界はうすいベールのようにどんどん飛翔して収れんすることが無い。
 中桐雅夫の詩の波紋のイメージは、強いて言えば津波のように思い体験を引きづっている。軽くはない。ズシリと重いものが背後にある。短いフレーズではこの重みは出てこない、というのが私の勝手な解釈である。この無言歌は中桐雅夫の詩の特質を逆説的に示している。



ブラームス「ピアノソナタ第3番」

2016年08月27日 11時47分34秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨日記載した「木々との対話展」に補足を書き加えて更新。昨晩は眠くて少々あわてて作成したので舌足らずなところがあった。朝目が覚めてふと書き加える点を思いついた。

 本日は空が篤い雲に覆われ朝から一雨があった。私の住む団地では路面のアスファルトが濡れる程度であったが、同じ区内でも海沿いは強い雨もあったらしい。とても暗い。部屋に電気を点けなければ新聞も読めない。気温は8時半の段階で28℃と気象庁のデータに載っているが、実際はもっと涼しく感じる。一気に秋が深まったような気分になった。




 この気分を受けて、ブラームスのピアノソナタ第3番(作品5)を聴いている。この曲は1853年、ブラームスが20歳の時の作品。ブラームス最後のピアノソナタというと晩年の作品に聞こえるが、ごく初期の作品である。
 全5楽章という構成で34分近い演奏時間の大作である。若いフラームスの抒情的でロマン溢れた曲。旋律や伴奏の音型が明瞭で、メリハリがある。とても親しみやすい曲でもある。聞きようによってはブラームス特有の甘い情感が受け付けない時もあるが、甘さに流されることのない構成的な伴奏に着目すると、飽きることはないと思う。
 第2楽章にはシュテルナウという詩人の詩が記されている。第3楽章の燃え立つような情感を中心に前後にある第2、第4楽章が印象的である。
 いつものとおり、ペーター・レーゼルのピアノ独奏による1972年録音版を聴いている。同時に収録されている曲は、「シューマンの主題による変奏曲作品9」と「四つのバラード集作品10」。作品9は投身自殺を試みたシューマンに敬意を表した曲であり、入院中のシューマンとクララの絶賛がある。
 「四つのバラード」については明日聴くことにしたい。

台風10号の現在

2016年08月27日 01時25分33秒 | 天気と自然災害


 台風10号はこのような進路を取るらしい。少しずつ予報が遅くなっており、本州上陸予想個所も少しずつ北に移動しいる。そして27日0時の段階で、強い台風、東北東に時速10キロで進み、中心気圧は950ヘクトパスカル、最大風速40m、暴風域が90キロとなっている。
 それが29日21時の段階では、北東に時速25キロで進み、中心気圧は945ヘクトパスカル、最大風速40m、暴風域は560キロに発達する。暴風域が6倍以上に広がる予報である。