朝に引き続いてフォーレのレクイエムを聴いている。しかし何という美しい曲なのだろう。モーツアルトのレクイエムもいいし、好きである。だが、このフォーレのレクイエムの美しさは違う。長い人生の経験を積んで身につけることのできる抑制された感情というものが、匂ってくるような世界である。モーツアルトの音楽が持つ華やかな印象は見当たらない。だが、フォーレ自身が「死への子守唄」と表現したという。
8月15日の終戦の日、敗戦日の句を探してみた。終戦日が圧倒的に多いのかとおもっていたら敗戦日の句の方が多い位である。私の感覚では最近は無意識に「終戦」という言葉が当たり前のように使われていまいか。戦争体験者にとっては「敗戦」の意識の方が継用と思うがどうだろうか。
また「終戦忌」「敗戦忌」という使い方も多い。亡くなった方を思う意味合いが強くなる。亡くなった日すらわからない方が圧倒的に多い中、あるいは出征地から戻らなかった方々の享年をこの8月15日としたという話も昔はたくさん聞いたことがある。
★敗戦日少年に川いまも流れ 矢島渚男
★割箸の割れのささくれ敗戦忌 辻田克巳
★敗戦日空が容れざるものあらず 石田波郷
★武運長久といふ幻や敗戦日 田中聖夫
★喉もとの小骨のとれず敗戦忌 近藤酔舟
★シーサーのじつとみつめる終戦日 宮崎幸子
★海中(わたなか)の貝のつぶやき敗戦忌 諸岡孝子
★敗戦忌別れを重ね生きのびて 北さとり
★大いなる夕日脳裏に終戦忌 板垣峰水
8月15日の終戦の日、敗戦日の句を探してみた。終戦日が圧倒的に多いのかとおもっていたら敗戦日の句の方が多い位である。私の感覚では最近は無意識に「終戦」という言葉が当たり前のように使われていまいか。戦争体験者にとっては「敗戦」の意識の方が継用と思うがどうだろうか。
また「終戦忌」「敗戦忌」という使い方も多い。亡くなった方を思う意味合いが強くなる。亡くなった日すらわからない方が圧倒的に多い中、あるいは出征地から戻らなかった方々の享年をこの8月15日としたという話も昔はたくさん聞いたことがある。
★敗戦日少年に川いまも流れ 矢島渚男
★割箸の割れのささくれ敗戦忌 辻田克巳
★敗戦日空が容れざるものあらず 石田波郷
★武運長久といふ幻や敗戦日 田中聖夫
★喉もとの小骨のとれず敗戦忌 近藤酔舟
★シーサーのじつとみつめる終戦日 宮崎幸子
★海中(わたなか)の貝のつぶやき敗戦忌 諸岡孝子
★敗戦忌別れを重ね生きのびて 北さとり
★大いなる夕日脳裏に終戦忌 板垣峰水