Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日の台風10号(8.28)

2016年08月28日 22時35分33秒 | 天気と自然災害


 28日21時現在の台風10号の概要は、中心気圧940hPa、最大風速45m、最大瞬間風速65m、25m以上の暴風域は南東側150km、北西側110km、15m以上の強風域は南東側650km、北西側390kmとなっている。
 伊豆諸島と小笠原は荒れる見込み。また中心気圧はこの時点がもっとも低く、これ以降は次第に高くなる予想となっている。
 予想進路の中心線を追っていくと宮城県中部に上陸しそうな予想範囲となっており、これはあまり変わっていないと思われる。
 横浜に住んでいる私には、上空を台風10号が通過するシナリオは回避できたのだが、東北地方の方にとっては対策など大変な思いであろう。雨も風も強い台風であるが、被害がないことを祈るしかない。

★平成28年 台風第10号に関する情報 第83号
平成28年8月28日16時54分 気象庁予報部発表
大型で非常に強い台風第10号は、30日にかけて北日本から関東地方に接近し、上陸するおそれがあります。北日本と東日本では、局地的に猛烈な雨が降り、海上を中心に猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなるでしょう。暴風や高波、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫、土砂災害、高潮に厳重に警戒してください。

[台風の現況と予想]
 大型で非常に強い台風第10号は、28日15時には日本の南にあって、1時間におよそ30キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心の南東側150キロ以内と北西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
 台風第10号は、29日にかけて日本の南から日本の東を北東に進み、30日は次第に温帯低気圧の性質を帯びつつ、進路を北西に変えて、強い勢力を保ち暴風域を伴ったまま北日本から関東地方に接近し、上陸するおそれがあります。31日には、日本海に進むでしょう。
[防災事項]
<暴風・高波>
 東海地方や伊豆諸島、小笠原諸島、北日本では、29日にかけて風が強まり、関東地方や伊豆諸島、小笠原諸島では大しけとなる見込みです。
 29日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、小笠原諸島20メートル(30メートル)、東海地方、伊豆諸島、東北地方、北海道地方18メートル(30メートル)。
 29日にかけて予想される波の高さは、小笠原諸島8メートル、伊豆諸島7メートル、関東地方6メートルの見込みです。
 その後30日にかけて、北日本や関東地方を中心に非常に強い風が吹き、海上を中心に猛烈な風が吹いて、海は猛烈なしけとなるおそれがあります。暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
<大雨>
 東海地方や関東甲信地方、伊豆諸島、小笠原諸島では、30日にかけて激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨の降るところがあるでしょう。
 29日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
  東海地方             150ミリ
  関東甲信地方、北海道地方     100ミリ
  東北地方、伊豆諸島         80ミリ
  北陸地方              60ミリ
 30日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
  北海道地方、東北地方、北陸地方、関東甲信地方、東海地方  100から200ミリ
の見込みです。
 30日は、北日本で非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降って大雨となる見込みです。低い土地の浸水や河川の増水やはん濫、土砂災害に厳重に警戒してください。
 また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<高潮>
 北日本では、台風が接近する30日は潮位の高くなるところがあるでしょう。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒してください。
[補足事項]
 今後の台風情報や地元気象台の発表する警報や注意報、気象情報等に留意してください。
 次の「平成28年 台風第10号に関する情報(総合情報)」は29日5時頃に発表する予定です。
→【http://www.
jma.go.jp/jp/kishojoho/000_00_662_20160828075458.html

 


「宇宙と芸術展」(森美術館)

2016年08月28日 20時31分24秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 「宇宙と芸術展」(森美術館)に出かけた。夏休みでかつ日曜日ということで混んでいるかと心配した。実際は「ジブリの大博覧会」は長い列であったものの、その列のすぐ横を通り抜けると並ばずにすんなりと入場できた。
 太陽・月・星を見上げる人間の自然・宇宙への関心、関係の歴史を覗こうという壮大な企画ではある。古代から、宇宙時代といわれる現代までの、アンソロジーでもある。
 展示品は200点に及びすべてを語り尽くすことはほとんど不可能ではあるが、印象に残った作品を列挙してみたい。
 両界曼荼羅はいつ見ても基本的な理解ができないが、展示されている。この両界曼荼羅は宇宙の運行を理解しようとして作られたものではなく、思惟の結果としての仏の世界の秩序であるから、今回の「宇宙と芸術」とはちょっと違うような気もする。
 しかし鎌倉時代の北斗曼荼羅や星曼荼羅、須弥山儀などは初めて目にするもので興味深く見ることが出来た。渋川春海と同時代の幕府天文方の一貫斎の使用した反射望遠鏡や月面観測図・太陽黒点観測図、江戸時代末期の天球義・渾天義などはとても興味深かった。
 竹取物語や「うつろ舟の蛮女」などを除いて「芸術」という視点は古代・中世・近世を通じて決して満足のいく内容が伴っていないのではないか、と感じた。月や星の世界に託した物語や、時間や空間をどのように芸術の中に繰り込んでいたかという視点が欲しかったと思う。
 現代アートが、現在宇宙論からどのような刺激を受けて、その芸術性を豊富かしようとしているか、どう現代の時間に至って「芸術と宇宙」という本来のコンセプトに近い展示がなされている。中でも映像作品である瀬戸桃子の「プラネットΣ」(2014)は、生命の起源、諸民族の宇宙創成神話などのエッセンスを映像化しながら、宇宙と生命の不思議に迫ろうとするようでとても好感が持てた。またヴィヤ・セルミンスの「無題〈銀河〉」・「無題〈沙漠〉」・「無題〈銀河〉」・「無題〈空〉」はどこかで見た記憶がある。横浜美術館だったような気がしているが、違っているようだ。
 ダ・ヴィンチの手稿や、ガリレオの手稿、ニュートン、ケプラーやコペルニクスの初版本、なども目をひくことはひいたが、展示されている文章が読めないので何とも言いようがない。
 相対的には総花的でまとまりのないという展示に違和感を持ちつつも、いい刺激にもなった。

〈ビョーン・ダーレム「ブラックホール(M-領域)」〉



   

日曜の朝の気分

2016年08月28日 11時46分02秒 | 読書
 今朝は昨日と同じような天気予報になっているが、朝の段階では昨日よりは明るい。昨日よりもいっそう涼しい。最高気温は27℃の予想。一日中弱い雨が降るとの予想だが、今は降っていない。蝉が今朝も鳴いているが、やはり秋の蝉である。鳴き声に強さ、鋭さがない。

 曜日の感覚は日曜日だけは朝の内からある。朝食時間の終わりころに、NHKの日曜美術館があるからだ。普段あまりテレビを見ることはない私が唯一定期的に見るのがこの番組。期待を裏切るものもあるが、たいがいは同意・不同意取り交ぜてそれなりに刺激を受ける。本日は愛知トリエンナーレの紹介。あくまでも編集された画面を通じて受けた印象にすぎないが、カワヤン・デ・ギア《24コマ:4幕のパラダイム》と、リウ・ウェイ《緑地》、大巻 伸嗣《Echoes-Infinity》、今村文《温かい家》が興味をそそられた。

 私の評価基準はあくまでも、緻密さ。仕上げに丁寧さが無いとそれだけで見る気が失せてしまう。仕上げがキチンとしていないとすべての作為が無駄である。無駄こそ芸術とばかりに、効果以外の乱雑さやいい加減さが目につくとそれだけで嫌になる。例えば床に散らばって塗料、それも効果として見て欲しいという作為ならざる作為は分るが、乱雑さ故であるのが目に着けば、それはいいかげんな作品・作者・表現意志としか思えない。そんな点から見ると現代のアートはかなり評価基準から落ちてしまう。
 そういう評価基準に固執することは作品の評価を誤り、優れた表現意欲や表現に対するエネルギーを見落とすことになるのは承知をしている。しかし、どうしてもこだわってしまう。自分のことは棚に上げて、他人のあら探しを楽しんでいるようでもある。自分のやり方や価値を他人に強制しているようでもある。具体的にそれを指摘するようになったら、他人から見たらとても嫌な性格に見えてしまうはずだ。自分の心の中で留めているつもりであるが、妻に言わせるとすぐに顔に出るそうである。
 本日の日曜美術館を見ていてもそんな感想がいくつか出てきた。他人のことが否定的に気になるというのは、精神のあり様としてはかんばしくない。本日は用心しよう。