
28日21時現在の台風10号の概要は、中心気圧940hPa、最大風速45m、最大瞬間風速65m、25m以上の暴風域は南東側150km、北西側110km、15m以上の強風域は南東側650km、北西側390kmとなっている。
伊豆諸島と小笠原は荒れる見込み。また中心気圧はこの時点がもっとも低く、これ以降は次第に高くなる予想となっている。
予想進路の中心線を追っていくと宮城県中部に上陸しそうな予想範囲となっており、これはあまり変わっていないと思われる。
横浜に住んでいる私には、上空を台風10号が通過するシナリオは回避できたのだが、東北地方の方にとっては対策など大変な思いであろう。雨も風も強い台風であるが、被害がないことを祈るしかない。
★平成28年 台風第10号に関する情報 第83号
平成28年8月28日16時54分 気象庁予報部発表
大型で非常に強い台風第10号は、30日にかけて北日本から関東地方に接近し、上陸するおそれがあります。北日本と東日本では、局地的に猛烈な雨が降り、海上を中心に猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなるでしょう。暴風や高波、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫、土砂災害、高潮に厳重に警戒してください。
[台風の現況と予想]
大型で非常に強い台風第10号は、28日15時には日本の南にあって、1時間におよそ30キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心の南東側150キロ以内と北西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
台風第10号は、29日にかけて日本の南から日本の東を北東に進み、30日は次第に温帯低気圧の性質を帯びつつ、進路を北西に変えて、強い勢力を保ち暴風域を伴ったまま北日本から関東地方に接近し、上陸するおそれがあります。31日には、日本海に進むでしょう。
[防災事項]
<暴風・高波>
東海地方や伊豆諸島、小笠原諸島、北日本では、29日にかけて風が強まり、関東地方や伊豆諸島、小笠原諸島では大しけとなる見込みです。
29日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、小笠原諸島20メートル(30メートル)、東海地方、伊豆諸島、東北地方、北海道地方18メートル(30メートル)。
29日にかけて予想される波の高さは、小笠原諸島8メートル、伊豆諸島7メートル、関東地方6メートルの見込みです。
その後30日にかけて、北日本や関東地方を中心に非常に強い風が吹き、海上を中心に猛烈な風が吹いて、海は猛烈なしけとなるおそれがあります。暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
<大雨>
東海地方や関東甲信地方、伊豆諸島、小笠原諸島では、30日にかけて激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨の降るところがあるでしょう。
29日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 150ミリ
関東甲信地方、北海道地方 100ミリ
東北地方、伊豆諸島 80ミリ
北陸地方 60ミリ
30日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
北海道地方、東北地方、北陸地方、関東甲信地方、東海地方 100から200ミリ
の見込みです。
30日は、北日本で非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降って大雨となる見込みです。低い土地の浸水や河川の増水やはん濫、土砂災害に厳重に警戒してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<高潮>
北日本では、台風が接近する30日は潮位の高くなるところがあるでしょう。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒してください。
[補足事項]
今後の台風情報や地元気象台の発表する警報や注意報、気象情報等に留意してください。
次の「平成28年 台風第10号に関する情報(総合情報)」は29日5時頃に発表する予定です。
→【http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_00_662_20160828075458.html】