Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ミルクティー

2019年02月05日 23時00分20秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日、会議の後どういうわけか暖かいミルクティーが無性に飲みたくなった。いつもはコーヒーも紅茶も、砂糖・ミルクは入れずにそのまま飲む癖がついてしまった。もう45年以上その習慣のままである。
 飲みたくなったのはコーヒーではなく、紅茶。そしてクリームではなくあくまでも牛乳が良いと思った。チェーン店の喫茶店ではなく、伊勢佐木町のはずれにある喫茶店に入り、ミルクティーを注文した。クリームではなくミルクをタップリ入れてポットで出してくれた。600円也。
 私にしては贅沢なティータイムだったが、思い描いたものが出てきて嬉しかった。紅茶はダージリンティーだと教えてくれた。
 静かないい雰囲気の喫茶店である。以前からときどき入っていた喫茶店である。今時サイフォンで淹れてくれるコーヒーも珍しくなった。

 妻はミルクティーが好みである。毎朝飲んでいる。喫茶店でも時々恃んでいる。コーヒーもクリームは嫌がってミルクにこだわっている。
 美味しいミルクティーを飲むとその気持ちがよくわかる。ほのかな甘さが何とも言えず嬉しい。私の鼻が効かないのが残念だが、きっと紅茶のいい香りが漂っているのであろう。


着ぶくれ

2019年02月05日 21時17分46秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 久しぶりに通勤ラッシュ時に地下鉄に乗車した。夕方目的地に向かうために地下鉄に乗車したのが17時15分過ぎ、帰りは19時過ぎ。どちらも帰りを急ぐ通勤客で途中から満員。いづれも乗車した時はガラガラ空いていたので座らせてもらった。しかし途中から満員となった。降りるときは立っている人をかき分けて慌てて降りた。
 普段からラッシュ時は無意識に避けている。あるいは夕方のラッシュ時は横浜駅から自宅まで歩いているので、バスにも地下鉄にも、私鉄・JRいづれにも乗らない。朝の通勤時間にはまだ寝ている。

 そしてこれを書いているときに気がついた。「着ぶくれ」という季語がある。冬の季語であるが、立春を過ぎたときでも着ぶくれている。

★きぶくれて子が可愛いといふ病     中村草田男

 このような着ぶくれのイメージは私にはない。一般的にも着ぶくれというと通勤ラッシュでの一コマを思い浮かべるのが常である。そうして決してほほえましかったり、いいイメードであることはない。

★着ぶくれて怖ろしきものなくなりぬ   原田 喬
★着ぶくれて世界を敵に廻しけり     沼田美山
★着ぶくれといふ狷介のかくれ蓑     稲井優樹


 着ぶくれると人はお面でも被ったかのように、性格が変わる人がいる。直に顔を晒しているものの、分厚く着ぶくれることで顔を隠しているように錯覚するのであろうか。車を運転すると人格が変わる、とよく言われる。社会に直接顔を晒していないように錯覚するのは、車だけではないようだ。
 あるいは服の外面がどの程度自分の身体から離れているか、想定できないのであろう。電車やバスの中は押し合う力が凄まじい。それこそ人格が変わってしまった人相をしている。柔和な顔が無くなっている。表情にゆとりが無くなっているのは寒さだけが原因ではない。
 さらに不思議なのは、着ぶくれながら頭から汗を滴らせている人が多い。私ならば混雑の乗り物の中は暑いので、あらかじめコートは脱いで手に持って、さっさと網棚に載せてしまうことにしている。

 もっとも着ぶくれる以前から、人の意見を聞かない人は多い。人の意見を聞いて軌道修正をすると自分というものが無くなってしまう、という強迫観念がある人が、人の上に立つと、その組織は悲劇である。企業にしろ、国家にしろ。柔軟な思考を放棄し、間違った観念にとらわれている人というのは、悲しいかな議論の余地がない。そんな人が行政府の責任者になっている日本は悲劇である。悲劇ならばいつか幕は下りるが、奈落の底にともに墜ちたくはない。

これからもう一仕事

2019年02月05日 17時18分29秒 | 読書
 横浜市への提出書類はOKだったが、一部足りない添付書類があり、明日追加提出することにしてもらった。この書類はすでに本日中に業者に送ってもらい手に入った。
 ちょっとした見落としをしてしまったが、特に支障はなくホッとしている。

 いったん帰宅後、これから再度別の所用で外出することになった。昨日の会議の結果、18時から19時まで一働きすることになった。食事は帰宅後の19時半過ぎからになる。しかし外でこなす用件なので、寒そそう。

 夕方まで「ギリシア神話」を布団の中で読んでいた。神話は、最初の出だしが重要である。創世神話であるが、ギリシア神話はなかなか複雑、いつもこの最初の処で挫折する。大地や海や空・大気、太陽や月、星々がどのように作られたか、自然観などを探る手がかりである。
 その後の物語、英雄譚よりも本当は手ごわい、と私は思う。若い頃から手にあまり、そしてとてもではないが、自分の能力では近寄ることすらできない、と断念した領域である。せめて解説書をキチンと読める程度のことはしたいのだが‥。この歳になっても難物である。

寒戻る、冴え返る

2019年02月05日 10時22分56秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 昨日とは違い寒い。曇り空で陽が射していない。風はないのでホッとしている。この本日の最高気温の予報が10℃ということなので、本来こんなに寒くは感じないきおんであるはずだが、昨日の高い気温のせいであろう。横浜よりは気温の低い地域の方には、呆れられるような気温であろうが、ここに慣れてしまうとこれでもとても寒い。

 ただしこの寒さ、身が引き締まり私はけっして嫌いではない。どちらかというと好きである。春の寒さの戻りを「冴え返る、凍て返る、寒戻る」という。子どもの頃は時どき大人の会話に出てきたと思うが、最近は日常の会話ではさっはり聞かなくなった。今では俳句の世界だけの語になってしまった感がある。

★冴えかへるもののひとつに夜の鼻    加藤楸邨
★寒戻る寒にとどめをさすごとく     鷹羽狩行