Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

アルデバランと月

2019年02月13日 23時34分51秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 上弦の半月の傍に、雲の切れ間にかろうじて星がひとつだけ見えた。なんという星かわからなかったが帰宅後に星座表をみておうし座の右目、アルデバランとわかった。
 パイオニア10号が200万年後に到着するかもしれないといわれ、固有運動、惑星の存在、周囲の恒星との関係などなどもっとも観測されている恒星のひとつである。
 月は時どき顔を上げて見ることができるが、星はいくら一等星でも雲がほとんど空を覆っているので、すぐに雲に隠れてしまう。探しながら歩くのは危険。結局2度ほど見ただけで夜のウォーキングは終了。月も昨日より少し高いので、見上げるのに苦労した。

 星が見えたとはいえ、春の星、と表現するにはまだまだ寒い。春の柔らかな大気を通して見える星は月と同様に「滴る」という表現が似合うのだが、そんな雰囲気はない。
 それでも星と月を穏やかな気分で見ることができるのは嬉しい。そして歳時記でこんな句を見つけた。

★妻の遺品ならざるはなし春の星     右城暮石


京都の地図を楽しむ

2019年02月13日 20時10分47秒 | 読書
 角川ソフィア文庫の「若冲」を読み始めたのだが、始めに出征の頃からの伝記の記述がある。すでに蕪村や若冲の伝記を読んでいるうえに、いくつかの古典も読んでいるにもかかわらず、京都の地理にはあまり詳しくないことを改めて実感した。
 一度地名を丹念に追いながらいくつかの本を読み切れば、それなりの地理と地名が頭に入ると思いながらもこれまで読み飛ばしてきたことが悔やまれた。

 思い切ってまずは現代の地図を購入した。1080円也で細かな地名が書き込まれている。本当は京都に行って観光案内書で無料の地図をT入れておけばよかったのだが、そこまで切実に考えていなかった。
 区分地図では全体が把握できないし、かと言って一枚ものの地図では縮尺が大きすぎて細かな地名が記載されていない。両方の視点を満足できるような地図を購入してみた。かといって全部を持ち歩くのは重い。使いこなすのはこれからの工夫次第、ということでしばらくは京都の地図を読むことも楽しみにしたいものである。

 本当は京都の地形図も欲しいところであるが、それはまたの機会としたい。

 恥ずかしながら‥。本日の昼前にアップした文章中、「上弦の半月」が「上限の半月」になっていた。メールにて指摘いただいた。



上弦の半月

2019年02月13日 11時24分03秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 昨晩は雲の合間から月を見ながら夜のウォーキング。月の形からすでに半月と思い込んでいたら、半月には1日前の月であった。自信がなかったので先ほどネットで確認した。歩きながら見たためか、視力の低下のためか。確かに少し弓形かな、とは思っていた。
 歪んだ四辺形のようなドーナッツ状の雲の合間に、始めは天頂から少し西に傾いたところに月を見つけた。次に西に向かうので正面に月を見ながら、雲の動きの速さにも目を奪われた。折り返し後、東に向かうときはは背中に月を感じ、コースの東端でふたたび折り返して月を正面に見据えて歩いた。
 最後の500歩は今度は右手に月を見た。1時間のウォーキングで月はだいぶ西に傾き、マンションの影に隠れて見にくくなっていた。そして雲が厚くなり、月も見えにくくなっていた。

 本日が上弦の半月。本日も曇空。月を見ることができるであろうか。春の月は「滴るばかりの艶なる風情を楽しむ」とのことであるが、少し和らいだとはいえ寒く、「滴るばかり」の風情には私はならなかった。

★紺絣春月重く出でしかな        飯田龍太
★春月の富士に向いてどっと落ち     菅原 涼