Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「ギリシア神話」(中公新書)

2019年02月02日 22時22分24秒 | 読書


 本日東横線の中で読んでいた本は「ギリシア神話 神々と英雄に出会う」(西村賀子、中公新書)。「フェルメール」をじっくり読んでいるうちに少々草臥れたので、目先を変えてみた。
 交互に読めば楽しいかもしれない。

 ギリシア神話は中学生のころ、星座の話や星の名前の由来などで断片的に聞きかじったのだが、体系的には読んでいない。以前にも岩波文庫で購入したが、字が小さくてそのままにしてある。
 美術に興味がある場合には、キリスト教とギリシア神話は頭に入れておかないと理解できない。膨大な物語りなので、頭にすべてしまっておくことはできない。必要に応じて、めくり返すことを繰り返すしかない。もっともそれが楽しみでもあると思う。


渋谷川界隈

2019年02月02日 20時49分15秒 | 山行・旅行・散策


 昼食後、久しぶりに渋谷に行ってみようということで二人で出かけた。渋谷は現在再開発の真っ最中でまで建築工事などが盛んにおこなわれているが、本日は旧東横線の渋谷駅ホームのあった場所から渋谷川沿いに代官山方面まで旧東横線跡地を歩いた。距離としては短いが、懐かしい風景を見ながら、山手線と交差していた個所まで往復してみた。直線距離にして片道で500メートルくらいであろうか。
 川沿いに地上を歩くと、付近の地形や景観がよくわかる。地下街ばかりを表示に沿ってむやみに歩くだけでは、街全体の景観も歴史も、そして人々の暮らぶりも何もわからずに終わってしまう。
 昔の東横線は明治通り沿いに立ち並ぶ古いビルの川沿い側を走っていた。細い日のあたらない川になり果てていた渋谷川を近くで見るのははじめてである。渋谷の街はこれからもまだまだ大きく変わると思われる。これからどうなるのか、不思議な感じがする。

「二月」

2019年02月02日 12時30分34秒 | 俳句・短歌・詩等関連
★竹林の月の奥より二月来る       飯田龍太
★老いてなお二月の空の深くなる     庄司 猛
★風二月顔よごれきる塞の神       原  裕


 二月という言葉は歳時記ではもう「春」に分類されている。二月初めには立春なのだが、関東地方では「寒さはこれから」である。しかし花木には花芽がしっかりとついている。そろそろ寒木瓜の赤い花を見るようになる。
 二月に春を感じるのは晴れた日の青い空を見たときであろうか。春の予感が生命力の再生の兆しと見るばかりではない。逆に老いを感じる場合もある。特に気分が下降気味の時は、春の胎動すら負担に感じるときもある。
 冬の季節風はまだまだ続く。乾燥した北風に吹きさらされて人もインフルエンザの菌に冒される。
 第1句、竹林の外から竹林越しに月を見ているのではなく、竹林の中からの視点で月を見ているように感じている。竹林の中では風も弱まり、月の光に集中できる。その光の背後から春に繋がる二月という時が来る、というのである。私たちは光景だけからこの感覚を想像してしまうが、旧暦に慣れ親しんだ人や旧暦しかなかった時代の人びとにとっては、月の光はそのまま時の移ろいである。もっと具体的な感覚なのではないか。