Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

明日は雪の予報

2019年02月08日 23時13分59秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 夜になりさらに冷えてきた。明日は横浜でも5センチ程度の積雪と天気予報では繰り返し伝えている。土曜とはいえ、通勤時間帯から18時過ぎまで雪模様になるらい。
 北海道では寒波でかなり気温が低いという。東北でも同様のようだ。そして関東地方で5センチの積雪というと、これは「大雪」である。しかも月曜日もまた降るような予報になっている。
 日曜日の夜は団地で会議が予定されている。明日と日曜の昼はその資料作りに当てたいのだが、雪掻きが必要になったり、樹木が被害を受けたりすると、資料作りに支障が出る。

 かといってもう本日は資料作りを続ける気力はもうなくなった。これから少々夜のウォーキングに出かけて、少しばかりの読書ということにしたい。

★ぼたん雪地に近づきて迅く落つ     鈴木六林男
★雀らの藪に入りこむ忘れ雪       飴山 實


匂いがわからない‥

2019年02月08日 20時57分56秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日に比べて最高気温が4.7℃低かった。しかも本日の最高気温は昨晩の深夜0時直後である。昼間はもっと気温が低かったということである。
 少し厚めダウンコートの下は、セーターを着こんで横浜駅まで往復歩いてきた。地下街は暖かく、地下街を歩くときはコートを手に持って歩いた。

 家の中で妻がヒヤシンスの水栽培で花を咲かせた。むかし小学生の頃に、学校の宿題でヒヤシンスの水栽培を行った記憶がある。そしてそのとき、ヒヤシンスの強い匂いが嫌だった記憶がある。ところが、今はまったく匂いを感じない。20代の頃はまだもう少し匂いを感じていたように思うのだが、少なくとも今はまったく匂わない。
 自分が匂いを感じていないというのを自覚したのはいつ頃だったか。30代の前半のころ、横浜にある大倉山の梅園に梅を見に行ったときだと思う。子どもが小学生に上がるか上がらないかの頃ではないか。親子3人で梅を見に行き、妻も子供も梅の匂いがする、とはしゃいでたのに、自分は何も感じないことが不思議であった。
 その歳の夏、こんどはバラの匂いが微かにしか感じないことに気がついた。それでも鼻をくっつけると少しはバラの匂いを感じた。
 またいわゆる嫌な臭いには当時も敏感であった。今も嫌な臭いも多少は感じる。

 ヒヤシンスの匂いが部屋に充満して、これ以上は咲いて欲しくない、と妻が言うのだが、わたしにはまったく切実感がない。妻は玄関を開けるとヒヤシンスの匂いがすぐに鼻を刺激する、というのだが‥。

 今度耳鼻科に行く機会があれば、医者に相談でもしてみようかという気分になっている。


「河鍋暁斎展」(サントリー美術館) 感想

2019年02月08日 14時39分22秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 昨日「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」展(サントリー美術館)を見に行った。6日にはじまったばかりの2日目の木曜日の午後、ということでずいぶん空いていた。じっくりと見ることが出来た。
 他の展覧会に比べてチラシに多くの作品がとりあげられており、チラシだけでも見ごたえはある。チラシには次のように記されている。

「多様な分野で活躍した画鬼・河鍋暁斎、その画業については、長らく風刺画や妖怪画などに焦点が当てられてきました。しかし近年の研究により、駿河台狩野家の伝統を受け継ぐ筆法と独特な感性をもとに活躍の場を広げていった姿があきらかになりつつあります。
 卓越した画技を持っていた暁斎は、着色と水墨の両方を使いこなし、仏画・花鳥画・美人画など、多岐に渡るジャンルで優れた作品を遺しました。
 本展では、国内の名品およびイギリスからの里帰り作品を含む約120件によって、幕末・明治の動乱期に独自の道を切り開い暁斎の足跡を展望するとともに、先人たちの作品と真摯に向き合った暁斎の作画活動の一端を浮き彫りにします。」


展示は、
第1章 暁斎、ここにあり!
第2章 狩野派絵師として
第3章 古画に学ぶ
第4章 戯れを描く、戯れに描く
第5章 聖俗/美醜の境界線
第6章 珠玉の名品
第7章 暁斎をめぐるネットワーク
の7つのコーナーに分かれている。

 第2章は、盛んに描いた観音図や風神雷神図などが見どころ。特に風神雷神図はこれまでの同図には見られない視点、ユーモアのある視点からの作品があり、笑いも誘う。
 第3章は、暁斎の手控え帳などに記されたものの展示である。先達の模写だが、実に丁寧に記されている。

 なお、今回の展示では、「狩野派」の伝統を受け継ぐ、という暁斎の意志を汲み取るという面を強調している展示である。違う側面からの展示、大変興味深く見ることが出来た。

 図録は何年か前の三菱一号館美術館での展覧会の時に購入したので、今回は購入を断念した。絵ハガキを3枚だけ購入。
 しかし図録は2500円と最近の図録の値段としては少し安価な気分。
 ただし、三菱一号館美術館では展示されていなかった作品も多数出展されていた。



 掲載したポストカードの作品は、上が「蛙の学校」(イスラエル・ゴールドマンコレクション)で、明治になって学校が開校・全国に展開した風景を蛙と蓮に見立てて描いた作品。



 次が、後期の展示なので見ることが出来なかったのが残念だったのだが、閻魔・奪衣婆図(林原美術館)。
 左が奪衣婆と若者、右が閻魔が若い女性に背中を貸している。地獄の入り口に君臨する彼らが若者や女性にデレデレと骨抜きにされている頭が滑稽を誘っている。