Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

横浜市民病院のコロナウィルス感染

2020年04月02日 21時09分53秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 横浜市民病院のコロナウィルス感染の話がだんだんおおごとになってきた。

 共同通信が以下のように報道していた。

 横浜市は2日、市立市民病院に勤務する20代の女性研修医の新型コロナウイルス感染を発表した。濃厚接触者として、指導医4人と研修医45人全員も自宅待機とした。市の担当者は「研修医は救急患者の初期対応に当たり、一定の戦力だった。救急診療体制の維持が厳しく、かなりのダメージだ」と話している。
 同病院は神奈川県内に八つある「感染症指定医療機関」の一つ。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から搬送された感染者も入院していた。
 感染した女性研修医は2年目で、救急外来などの診察を担当。感染症病棟では勤務していなかった。感染経路は不明で、軽症という。

 横浜市のホームページを見ると、以下のような文書が掲載されている。

 横浜市立市民病院研修医の新型コロナウイルス感染について 
横浜市立市民病院に勤務する研修医が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。 
 感染経路は現在調査中ですが、当該職員は新型コロナウイルス感染症患者の診療には携わっていません。 
 横浜市立市民病院では、昨日中に院内消毒作業を実施し、感染防止対策の徹底を図った上で診療を行っております。 
1 当該職員に関する情報 
(1)年代:20代 (2)性別:女性 (3)職業:研修医 (4)居住地:横浜市
(5)経過:3月26日 鼻汁出現
      3月28日 味覚障害出現
      3月29日 嗅覚障害出現
      3月31日 市民病院において検体採取
      4月 1日 PCR検査結果が陽性と判明
(6)研修医の行動について
 3月26日、27日、28日は勤務。29日は勤務なし。30日は勤務。31日は朝出勤するも、PCR検体採取後、自宅待機。この間、病棟、救急外来、手術室、化学療法室で研修を行っていました。なお、研修中は、常にマスクの着用及び手指衛生の標準予防策を実施していました。
(7)濃厚接触者
 当該研修医が病棟で処置を行った入院患者3名及び救急外来で診療にあたった患者4名については、引き続き健康観察を行います。なお、入院患者については、現時点では発熱・呼吸器症状はありません。
 職場での濃厚接触者は、指導医4名と、研修医室を使用していた研修医45名で、自宅待機を指示しています。
2 市民病院としての対応
(1)院内消毒
 4月1日に病院全体の消毒を実施しました。
(2)外来受診者・入院患者への周知
 4月2日から外来を受診される方及び入院中の患者さんへ文書を配布するとともに、病院のホームページでお知らせします。
(3)今後の診療について
 病院全体の消毒は済んでいますが、急を要しない患者さんは、外来・手術等の予定日を変更させていただく場合があります。
                  問合せ先 医療局病院経営本部市民病院総務課

 


市民病院で感染者の報道

2020年04月02日 18時48分42秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

   

 本日の昼間の報道で驚いた。昨日1日に受診した横浜市民病院で研修医がコロナウィルスで感染していたとのこと。あのチェック体制と消毒はそのことがあったからなのだろうかと勘繰ってみたり、この時期ではの通常の対応だったのかと考えて見たり‥結論は分からないというほかはない。
 採血後、すぐには結果は出ないので地下のコンビニで缶コーヒーとパンを購入、最上階の展望の良い売店のある階で、下の公園の桜を見ながら一服。洗面所で歯磨きと手の消毒し、受診科にまわった。会計もスムーズに済ませて、建物を出てバス停に向った。

 本日報道されたということは、31日以前にすでに研修医は隔離されていたと思われるので、その方に病院で遭遇することはなかったはずである。とりわけて心配はなさそうであるが、念のため検温は続けようと思う。今のところ体調に異常はない。

 また今のところ病院からは何も連絡はない。病院での待合室は通常よりは少なかったが、それでもかなりの人はあの場にいたことになる。

 当面はおとなしくしているしかない。コロナウィルス禍が身近なところに迫ってきた感じがする。

 


水木しげる「方丈記」

2020年04月02日 14時43分22秒 | 読書

   

 昨日衝動買いした「方丈記」(水木しげる、小学館文庫・マンガ古典文学)を昨晩のうちに読み終えた。
 災害が多発した鴨長明の時代に、戦争と災害の時代という21世紀を重ね合わせて、時代に向いあおうとする水木しげるの思いが込められている。
 しかし最後の場面、鴨長明の墓の前で「長明の“無常観”は、若い頃の災害や挫折の経験が大きかったのだろう。二十一世紀の現在でも、大いなる災害などの問題を抱えている。この閉塞感は「方丈記」で語られる“無常”と無縁ではないだろう。」で終わっている。災害に直面しながら再生への道筋や生き方に“無常観”がどのような糸口を示しているか、具体的には述べられないまま終了している。読者に宿題を投げかけるところで終わっている。
 果たして私たちはどう解いたら良いのだろうか。

 解説の荒俣宏の言葉を借りれば「宇宙の法則である無常観は平家物語にも、そして芭蕉の「奥の細道」にも登場する。その世捨て人的な隠者スタイルは、わたしたちのこの現代的な課題を解く鍵になりうるのか。
 世捨て人の無常観より、自分と周囲の人々の小宇宙の具体的な救済に邁進する私たちからすると、この大宇宙規模の無常観は、どのような救いとなるのか、多分水木しげるにも私にも答える手がかりがない。
 ただ同じような戦争(政治)と災害との格闘という同質性があることだけがはっきりしている。格闘する当事者が、ふと立ち止まった時に読みたくなる心境というのは、私はとても大事だと思っている。具体的に何かのヒントが一般論としても具体論としても転がっているわけではない。それでも惹かれる「何か」、それは「生への執着」や「生」そのものの彼方にあるのだろうか。


定点観測

2020年04月02日 13時38分31秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 先ほどトイレットペーパーを購入してきた。前回購入したときよりはドラッグストアに遅く着いたけれどもまだ棚に10パック程残っていた。レジには10人ほど並んでいた。トイレットペーパーやティッシュペーパーについてはパニック的な状況ではなくなった、と思われる。買い物客は殺到していなかった。
 一方で、マスクの棚は入荷はなく空っぽ。さらに買い物客の多くは消毒薬がないか、そのあたりのコーナーをうろうろしていた。
 幸いにも我が家には一瓶予備がまだあるが、どうも当分はアルコール消毒液は流通とはならないと思われる。

 さて、日本の各メーカーの在外工場ではアルコール消毒液への生産ラインの転換などが報じられている。しかし国内の工場での処置は予定はないという。政府の働きかけがないので動かないのか、自ら動くという企業理念がないのか、どちらであろうか。あるいはいづれもが国内の状況の打開に有効な手立てに本腰を入れていないことは確かなのではないか。こんなことを勘繰りたくなる。