セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 94本、 演劇 72本

輝く日の宮 (丸谷才一 講談社 2003)

2005-05-13 20:47:24 | 読書遍歴
源氏物語に「日の宮」の巻があったのではないか、との見解からさまざまな考察を試みる。 何故現存しないのか。 ラストの提示される「日の宮」の巻を読むのは震える思いだ。ここに至るまで、営業マンとの恋愛を道長に見立てながら、女性文学研究者の推理が始まる。 源氏物語は私の一生の必読書であり、実は10代からかなり読み進んできた。一時は、原文で読み進めた時もあったが、社会人になってからストップしている。 また . . . 本文を読む
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ミステリアス学園(鯨統一郎  光文社  2003)

2005-05-13 20:38:16 | 読書遍歴
鯨統一郎の最新作。ミステリー研究会7名が一人ずつ死んでゆく。最後には一人になってしまうが、、、。「そして誰もいなくなった」のパロディー版でいて、本格。軽い作りはしているが、、。楽しめますよ。鯨健在。 . . . 本文を読む
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愚か者死すべし(原 寮  早川書房  2004 ) 

2005-05-13 20:35:49 | 読書遍歴
沢崎はほんと、チャンドラーもどき、またハードボイルドそのもので、一つ一つのせりふがシニカルで粋。この世界はたまらんですね。 かなり凝った作品で、この新しいミステリーの切り口は新鮮である。でもやはり、僕にはあの3部作が宝石のよう。まだあの域には達していないのでは、と、、。 70点 . . . 本文を読む
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美しい映画になら微笑むがよい (川本三郎 中央公論新社  2004)

2005-05-13 20:34:08 | 読書遍歴
久々に映画評論だ。評論といっても、人生の一こまを映画を通じて感じさせる書き振りには、映画以上の感動さえある。 川本氏の作品は映画関係のみならずほとんど読んでいる。 この本は最近凝っていらっしゃるアジア映画が主体となっており、この傾向は僕とまったく一緒なので、僕自身驚いている。韓国映画にはページを割いておられ、僕にとっては有用な本となっている。 70点 . . . 本文を読む
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失はれる物語(乙一 角川書店 2003 )

2005-05-13 12:07:24 | 読書遍歴
乙一は好きで小説はこれで全部読んだことになる。とにかく心のやさしい人で、そのせつなさ系にはこんな年寄りでもどっぷりつかってしまい、乙一ワールドにいることだけで通常の本の10倍ぐらいの感動を与えてくれる。 一枚一枚をめくるのに、すごく貴重なあるいはもったいない感じがし、とても大切なものを開けている感がする。 中は6編の短編なのだが、まったく今までの作家にはなかった発見がある。若い方に読者が多いと聞くが、実年の方にも読んでもらいたい。 僕は不覚にも満員電車の中で涙を流してしまった。 ああ、新作を早く、、。 90点 . . . 本文を読む
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パワー・オフ (井上夢人  集英社 2000)

2005-05-13 12:05:04 | 読書遍歴
結構この人の本は読んでいる。岡嶋二人のときからのファンだ。 9年前の作品だが、今でも話題のコンピューターウイルスを扱っている。 最初からエンドまでそれ1本なので、コンピューターを知らない人、好きでない 人にはかなり苦痛を虐げる作品ではないかと思われる。 でも、今でも読み応えがあるというのはかなりスゴイ。さすがだと思う。 70点 . . . 本文を読む
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