映像、脚本、演技、演出ともほぼ完璧のできばえに驚きを隠せない。特に主役の二人の美しさは耽溺的でさえある。芸と恋愛というこの時代の崇高性も充分感じられ、大衆文化の現代に較べての高度さも伺われ、大衆の粋さも感じられる。
揺るぎない秀作であるとともに成瀬の代表作ではないかと思う。
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この時代で妻と愛人とそれぞれの子供と父親としての男。じっくり等間隔に距離を置いて描いたことは当時でも斬新でなかっただろうか、、。
離婚が稀有だった時代にせよ、そのテーマは今でも現代的である。しかし、少し男の位置が良すぎはしないか、、。
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