2時間近く、1分とも全く無駄のない映像の連続で、とにかく楽しく、一つ一つの映像がいとおしく、映像を見ている間の至福を感じる映画もまた少ないのだ。
そういう意味ではこの映画は映画の本道を行っている。
ハナシとしては別に何と言うこともなく、感動作でもなく、ましては号泣する映画でもない。
でも、フィンランドという美しい町並み、白夜の不思議さ、少し観光している感もあり、それだけですこぶる嬉しい。
人生って . . . 本文を読む
前作「ランド・オブ・プレンティ」のひどさにもうヴェンダースの映画は見まいと決心していたのにやはり見てしまいました。
ところがものすごく見やすい映画になっており、いつもの退屈さも影を潜めている。
かなり観客に媚びたようなシナリオにまず驚いてしまうが、それでもスター総出演で見ごたえのある演技を見ることができる。
でも、このストーリー、サラ・ポーリー役の女性がいなければかなり陳腐な新派劇と間違えそう。
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「ドッグヴィル」から少し映画的に、しかし実験的要素が薄まり、まるでアメリカの暗黒歴史をマルクスの資本論で解き明かすような構想にはっと驚いてしまう。
前半の教義的内容の露出は大学での講義のようでほとほと眠くなりました。
しかし後半が驚くべき展開で、しっかりこの原始共同体の秘密が告げられる。
面白い。ここまで到達させた映画もすごい。アメリカ形無しである。ラストの写真の反米振りには少々引き気味になってし . . . 本文を読む
「ドッグヴィル」から少し映画的に、しかし実験的要素が薄まり、まるでアメリカの暗黒歴史をマルクスの資本論で解き明かすような構想にはっと驚いてしまう。
前半の教義的内容の露出は大学での講義のようでほとほと眠くなりました。
しかし後半が驚くべき展開で、しっかりこの原始共同体の秘密が告げられる。
面白い。ここまで到達させた映画もすごい。アメリカ形無しである。ラストの写真の反米振りには少々引き気味になってし . . . 本文を読む