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アメリカ、家族のいる風景 (2005/独=米)(ヴィム・ヴェンダース)

2006-03-19 23:43:03 | 映画遍歴
前作「ランド・オブ・プレンティ」のひどさにもうヴェンダースの映画は見まいと決心していたのにやはり見てしまいました。
ところがものすごく見やすい映画になっており、いつもの退屈さも影を潜めている。
かなり観客に媚びたようなシナリオにまず驚いてしまうが、それでもスター総出演で見ごたえのある演技を見ることができる。
でも、このストーリー、サラ・ポーリー役の女性がいなければかなり陳腐な新派劇と間違えそう。
でも、古今問わずこの父と子という永遠のテーマはほろりとさせられる。
エヴァ・マリー・セイントの老け母親役も懐かしいし、相変わらずいい味を見せてくれるサラ・ポーリーのこだわり、ティム・ロスの小気味いい演技がふわりとする流れを止める。ジェシカ・ラングの瞬発的演技。サム・シェパードの無邪気な暖かさ。
ヴェンダース、とりあえず落ち着いたね。
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