完璧なミステリー、と言っていいのではないだろうか。それぐらい、ミステリーの定番を行っている。
舞台劇のような気もするが、5人がそれぞれアイドル女性を通して解体され、また連帯感を持つまでの展開はすばらしい。原作、脚本の勝利とも言える。
演出ももちろんだが、5人の役者の演技も特筆もの。特に、小出恵介の少々オーバーアクトな演技っぷりは、狭い部屋での何時間での設定なので、進行役としても、茶化し役としても重 . . . 本文を読む
満員電車でこの原作を読んでいて流れ出る涙をどうしようか、とうろたえていたことを思い出す。
乙一は僕の好きな作家の一人である。ほとんど読み尽くしている。現代で、人の心の一番清らかなところを描いてくれている。いつも、はっと目が覚める思いがする。
この作品も心の携帯電話をモチーフに、ピュアな男女の切ない思いが画面全体に溢れている。心で伝わる電話なので、セリフがあったりなかったりで、少々映像化が難しい作品 . . . 本文を読む