またまた難波の国際シネマまで「京マチ子名作映画まつり」を見に行く。
入場者はどう考えても僕より10以上は上のかなりお年を召した方が多かったように思います。と言って、僕も彼らから見れば同じように思われているかもしれませんが、、。
まず「女の一生」。言わずと知れた森本薫の新劇の名作です。と言って、僕自身初めて見たのですが、、。
なるほど、話の展開が新劇的ですなあ。どう考えても、リアリティに欠けている。 . . . 本文を読む
原作森本薫の「女の一生」と言えば西洋のモーパッサンと並ぶ名作であるが、恥ずかしながら今まで読んだこともなく、この映画で初めて感得した次第であります。
映像も演技もかなり練られていて、当時としてはかなり秀作の分類だと思わせるが、どうも僕は最初の京マチ子が東山千栄子の家に入るところから審美的なのであります。ましてや、素姓の知れぬ女中代りに使っていた女を長男の嫁にして、実質後継ぎを目論まれていたこと自 . . . 本文を読む
いい映像もあるが、時代性もあるのだろうけれど、女が肉体を武器に社会的にのし上がっていくストーリーというのが陳腐であります。
しかも、舞台が日本舞踊という代物なので一般人、特に現代人には決して近しいテーマではないというのはいうまでもない。
京マチ子が自分の師匠である細川ちか子に行ったと同じ行為を弟子である若尾文子に受けるというのも、想像通りでありしかもあまり派手でもないのでインパクトもない。取り巻き . . . 本文を読む