原作森本薫の「女の一生」と言えば西洋のモーパッサンと並ぶ名作であるが、恥ずかしながら今まで読んだこともなく、この映画で初めて感得した次第であります。
映像も演技もかなり練られていて、当時としてはかなり秀作の分類だと思わせるが、どうも僕は最初の京マチ子が東山千栄子の家に入るところから審美的なのであります。ましてや、素姓の知れぬ女中代りに使っていた女を長男の嫁にして、実質後継ぎを目論まれていたこと自体、いかにも小説的で、大ウソっぽいので、その後随分ストーリー的には辟易し続けました。
しかし、これも原作に忠実だとしたら、時代を明治から昭和の敗戦後までじっくり描いた映像はとても秀逸で、実にすばらしい「女性の一生」でもあるといえる。
ただ、文学座あたりでよく上映している題材なのだろうけれど、時々モノローグのように出てくる京マチ子の人生訓は映画ではしらけていることこの上ない、と思いました。
映像も演技もかなり練られていて、当時としてはかなり秀作の分類だと思わせるが、どうも僕は最初の京マチ子が東山千栄子の家に入るところから審美的なのであります。ましてや、素姓の知れぬ女中代りに使っていた女を長男の嫁にして、実質後継ぎを目論まれていたこと自体、いかにも小説的で、大ウソっぽいので、その後随分ストーリー的には辟易し続けました。
しかし、これも原作に忠実だとしたら、時代を明治から昭和の敗戦後までじっくり描いた映像はとても秀逸で、実にすばらしい「女性の一生」でもあるといえる。
ただ、文学座あたりでよく上映している題材なのだろうけれど、時々モノローグのように出てくる京マチ子の人生訓は映画ではしらけていることこの上ない、と思いました。
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