劇場に入る。両サイドに客席が分かれる。それぞれ30人程度の小さな劇場。というか、普段は練習場にもなっていそうな平面の場だ。中央にテーブル2つと椅子が何脚も乱雑に積んである。客席は熟年者が多い。この出し物からはそれは容易に想像できる。何といっても秀作中の秀作の呼び声高い本作品。期待は尽きない。
映画化されたアメリカ映画が超有名だ。ヘンリー・フォンダの代表作だろう。アメリカ映画史でも10傑には入ると . . . 本文を読む
この人の作品は「告白」に続いて2作目。印象はほとんど同じ。作風、一人称の告白ものの連作という意味でも同一線上。そして何よりこの作品に表出する悪意、毒。もうやたらぷんぷん臭う。
途中で何度投げ出したいか思ったかわからない。それほど厭な内容なのである。けれどやめられないもどかしさ。これは現代のミステリー文学の盲点なのかもしれない。こういうものが売れるということは現代人に何か欠けているものがあるのだろ . . . 本文を読む