ハネケにしてはえらくオーソドックスで毒がないなあと言うのがまず僕が感じた印象。また映画ファンとしてもあのトランティニャンとエマニュエル・リヴァ が映像に並ぶだけであらゆる想いが湧いてくる。
冒頭のコンサートのシーン。大勢の観客を映しながら、音だけ鳴っている。ピアニストは出て来ない。珍しい映像である。
夫婦の住居、マンションなんだが、入口もとてつもなく広く大邸宅であることが分かる。しかし映画はほ . . . 本文を読む
哀しいかな、ダメだった、、。やはりこういう映画は童心に戻れない僕は完敗です。映像もとてもいいものがありましたが、この世界に入り切れませんでした。こればっかりは仕方ないかな。まだ、白黒映像部分にはちょっと惹かれました。 . . . 本文を読む
いわゆる悪徳ものなんだよね。予告編のイメージとは180度違うこういう映画もまあ珍しい。それなのに、主人公にすり寄って行く我が心の哀しいことよ。この作品は観客の悪徳度を試す試験紙ではないのか、とさえ思ってしまう。
あの展開のまま最後まで嘘をつきっぱなしで後々に後悔の念にくれる男と、この映画のごとく最後にうっちゃって人生を取り戻す男を比べてどちらがいいかい、と比較する単純な浅い映画のようにも思えてく . . . 本文を読む
冒頭の諸注意のあと、この舞台がほろ苦い物語であると告げられる。年老いた二人の老いらくの恋であることは観客は知っているので、なるほど悲恋なんだなあと脳裏に受け止める。
8月の一月ほどの恋のエピソードが時間を追って区切られ、そのつど舞台の設定も違える至れり尽くせりの舞台づくり。甘美な世界である。セリフも発声もほぼ完成度が高く、気持も十分伝わってくる。
戸田恵子が容貌も美しく、老いらくの恋とは到底思 . . . 本文を読む
冒頭に映像が映し出され、若いカップルの男の方に車がぶつかる。急に場面が変わり通常の舞台構成。そのうちこの交通事故を忘れていたら、これが後で効いてくるという仕掛け。うーむ、なかなか面白い。
けれどね、若い人のほとばしる熱情なり発想力は強く感じるものの、何かふっきれないものが残滓となって残る感じ。俳優は精一杯頑張っているんだけどなあ、、。何か、素晴らしいと認めるものが不足してるというか。
いつもの . . . 本文を読む