我々日本人には修道院での悪魔憑き事件なんか知るべくもないが、何とまあ不幸な事件であることよ、と簡単に一言では片付けられないからこの映画は生まれたのだろうが、それにしても2時間半の長尺、確かにラストまでの切迫感・臨場感は見事の一言。
でもねえ、この話、登場人物みんな悪い人は誰一人いないんだよね。なのにこういう事件が起こってしまった。何がいけないんだろうか、なんてことをムンジウは問いかけてはいない。 . . . 本文を読む
戦争で異変があった時に肉親に告知する役目を背負う軍人。彼らの存在は知ってはいたが想像以上に過酷で大変な任務である。映画は戦争の裏側に潜む人間の苦悩を静かに描き出し秀逸。
でも思ったより甘いかなあ。肉親の肉体接触禁止のはずなのに思わずハグしてしまうベン・フォスター 。それは自分自身の精神的成長の結果でもあるのだが、映画的とはいえ甘い。
あらゆる肉親から罵倒され「何故あなたが生き残り私の息子が死ぬ . . . 本文を読む