今までの小劇場からちょっと大きいHEPに舞台が変わって、美術が大胆になり、表現力も多彩になり、坂本の小宇宙が明瞭になる。その世界は際限なくほとばしるようである。
けれど相変わらずひとりよがりで、しかも難解なこともあり、ついてゆくのがやっとという観客が多いのではあるまいか、と推察もする。
結局は過去をさかのぼり、自分探しの旅をすることになるわけですね。自分の母親のこと。父親のこと。そこに半端でな . . . 本文を読む
中学二年生のときの輝き、不安、よろこび、、。誰もが持っていて今ふたをしている大事なたからもの。それをそっと開ける。時は40年経った音楽室に当時の仲間が集まってくる、、。
素直で素敵で、そして死というものを思春期で捉える人生の万華鏡のような劇でした。この年になっても当時を思い起こすと泣けてきます。涙が止まらずメガネを何度も外します。流れる曲もカーペンターズ。絶世の美声ヴォーカルのカレンも夢半ばでこ . . . 本文を読む