中学二年生のときの輝き、不安、よろこび、、。誰もが持っていて今ふたをしている大事なたからもの。それをそっと開ける。時は40年経った音楽室に当時の仲間が集まってくる、、。
素直で素敵で、そして死というものを思春期で捉える人生の万華鏡のような劇でした。この年になっても当時を思い起こすと泣けてきます。涙が止まらずメガネを何度も外します。流れる曲もカーペンターズ。絶世の美声ヴォーカルのカレンも夢半ばでこの世を去りました。
ごひいきの「空晴」からの客演小池裕之が要の役をこなしている。実質主役ですね。いつもの、キャラで勝負する演技でなく、正真正銘ストレートな演技で驚く。夢半ば絶たれた少年の光と影を照らしている。こういう演技ができた役者だったんだ。お見それいたしました。
総勢10数名の劇でした。みんなきっちり役柄をこなし、観客も全員忽然一体となって劇を造りました。これが演劇というものなんですね。演じる者と観客の一人一人の息、空気感まで感じ取れる1時間40分。至福の時でした。
劇終了後、ワンドリンクパーティで小池さんと話す機会がありました。あこがれの役者さんが目の前にいてしかも会話をする。胸が詰まります。「空晴」の前身「ランニングシアターダッシュ」から追いかけて20年近く。僕の遅れた青春らしきものもある意味彼らとともにあったような気がします。感無量です。
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