セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

平凡な革命家の食卓 (2018 祥伝社)(樋口 有介 著)  80点

2018-07-28 22:24:38 | 読書遍歴
結構好みの樋口作品。読んでみて、さすが文章が軽妙で、かなりエスプリが効いている。硬直した新本格モノより、最近はこの手の読ませるミステリーが好きである。トリックより、さりげなく人間を書いてもらいたいのである。 ただミステリーとしてはどう考えてもあの人間を犯人だとしたら、伏線が足りなさすぎる。要するに犯人当てからは、とてもずれ過ぎてる。アンフェアである。 それでも面白い。こういう動機もアッと驚くが . . . 本文を読む
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劇団第一主義「カーゴ・カルト」(作・岩橋貞典 演出・沢渡健太郎)(於・インディペンデント1st) 80点

2018-07-28 19:15:26 | 演劇遍歴
劇団第一主義の演劇というより、やはり岩橋さんのイメージが強烈で、それが随所に現れ、まるでオリゴ党の演劇を見ているようでした。でもこればっかりは仕方がないではあるまいか。 この一見、ムズい劇を分かり易く仕上げた脚色(?)と演出は出色ものです。出演者が全員魅力十分に生き生きとしている。現代における神とは何か、という結構卑近なテーマを前面に出す。 今回の一番のポイントは教祖を女に変えたことでしょう。 . . . 本文を読む
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大阪女優の会「テキスト 闇教育」(作・くるみざわしん 演出・増田雄)(於・ドーンセンター) 80点

2018-07-28 18:56:18 | 演劇遍歴
夏が来ると思いだす。大阪女優の会の戦争に対する思いをシュプレイルコールで行う劇である。 今年はでもいつもと違いめちゃ面白い作りとなっている。映像を屈指し、テーマを明確にする。そしてイメージをいつもより強くシンプルにする。朗読劇であるはずなのだが、脚本は全員手に持っているものの、ほとんどがセリフを覚えているのだろう、しっかり通常の劇と化していた。 メンバーも若い女学生風からもう達観している女優さ . . . 本文を読む
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