劇団第一主義の演劇というより、やはり岩橋さんのイメージが強烈で、それが随所に現れ、まるでオリゴ党の演劇を見ているようでした。でもこればっかりは仕方がないではあるまいか。
この一見、ムズい劇を分かり易く仕上げた脚色(?)と演出は出色ものです。出演者が全員魅力十分に生き生きとしている。現代における神とは何か、という結構卑近なテーマを前面に出す。
今回の一番のポイントは教祖を女に変えたことでしょう。これによって、かなり分かり易く宗教上のカルトを興味深く観ることができた。それを一身に背負う教祖を古田里美が大きく、高らかに演ずる。スケールの幅を感じる。
こんな難解な劇を、楽しいとまで思わせる劇にしたスタッフの皆さんに感謝。
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