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平凡な革命家の食卓 (2018 祥伝社)(樋口 有介 著)  80点

2018-07-28 22:24:38 | 読書遍歴

結構好みの樋口作品。読んでみて、さすが文章が軽妙で、かなりエスプリが効いている。硬直した新本格モノより、最近はこの手の読ませるミステリーが好きである。トリックより、さりげなく人間を書いてもらいたいのである。

ただミステリーとしてはどう考えてもあの人間を犯人だとしたら、伏線が足りなさすぎる。要するに犯人当てからは、とてもずれ過ぎてる。アンフェアである。

それでも面白い。こういう動機もアッと驚くが、だからこそ新鮮でさえある。含みもあっていいラストである。

題名については不問です。買って損はないミステリーです。


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