このシリーズ全部読破しているが、竜崎もいまや神奈川県の刑事部長。だんだん自由度が少なくなっており、その分今までのような破天荒ではないので魅力薄になるのは仕方のないところ。
今回は横須賀ということもあり、米軍が関係してくるが、まあそれほどでもない。本庁の伊丹刑事部長などのやり取りなどはさすが面白く、あっという間に読破してしまった。
今回の事件そのものがあまりミステリーっぽくなく、また息子の逮捕騒 . . . 本文を読む
なかなか凝った探偵ものです。主人公みどりが高校生から結婚して子供を産む年齢になるまでの5編の短編集です。
この小説には人間へのまなざしがやわらかで厳しくそれでいて読後感が素晴らしいものが残ります。最近、人が何度も死んだり生き返ったりする何でもありミステリーも多い中、こういうまともなミステリーに心惹かれます。読書の春にもってこいの小説です。
何と言っても凛とした強さを持っているみどりとその同僚が . . . 本文を読む