冒頭からこの劇に集中できず、どうしようかと思ってはいたが、それでも彼らの意図が徐々に分かっ断片を繋いだかのような構成に慣れて来た。衣装は多少変えても、大道具等が何もないので気持ちが舞台に入って行かないのである。これがコントだったらそれでもいいのだが、、。
とはいえ、道具がなくとも立派に劇を紡いでゆくのが彼らの使命である。後半は彼らの気持ちが見事客席に強く鳴り響いてきて、劇場全体が一体となった雰囲 . . . 本文を読む
噂に違わぬオパンポンの実力をまざまざと見せつけてくれた怪作です。あの小さな芸術創造館を3場面に設えて、人間の狂気と弱さを描き尽くした感があります。とても秀逸で演劇の在り方まで問う方法まで強く感じ取りました。
あらゆる運命と呪縛を一身に受け止めていたかのような長男の生きざま、次男は普通の人なんだが、だんだんと呪われた運命を受け入れていくその緊張感と緩さ、たまりませんでした。三男だけが僕には少々理解 . . . 本文を読む