韓国映画にしては西洋人がかなり出てくるので、毛色の変わったお金のかけた映画だということが分かってくる。
でもこの映画、結構不満も多い。
主役がチャン・ドンゴンらしいが、役的にはイ・ジョンジェが主役であること。そのため、観客の視点が2人に分散されること。
これほどのヒューマニズム的なテーマをもっていながら、映画的に悪役が存在しないから、感動度が盛り上がらないこと。
あれほど愛しい姉を殺めた後、その後 . . . 本文を読む
井上夢人の待望の新作、と聞けば買わずにいられない。
だが、あまりにこの変貌振りにただただ唖然と、驚いてしまう。
この通俗過ぎる題材。まさに超能力者というか、占いの女王の裏方の仲間たちの物語。
今テレビの人気者H女史をどうしても浮かべてしまうが、、、。
それにしても、あまりに変貌振りにしつこいようだがただただたじたじとなる。
井上夢人といえば、カタカナの多いコンピューターを駆使しての文明批判に定評がある。
それが全くないのだ。
これが新しいファンを生むことになるのかどうか、、、。
ただし、内容はとっても面白い。驚くほど通俗的ではあるが、、。
70点 . . . 本文を読む
思ったより丁寧に作られたサスペンスドラマだ。まず、パパラッチのおぞましさを執拗に描く。本当に人間を放棄するような人間像にしてある。このあたりは、製作がメル・ギブソンだから自身の体験もあるのだろうなあ。見ていてむかむかするぐらいパパラッチのいやらしさを追求する。
ところがこの映画の面白いところはそこから反撃に出るところだろう。そこからが一人、刑事も出現し俄然面白くなる展開。
まあ、あんなにうまくいく . . . 本文を読む
何かごちゃごちゃした展開で、ストーリー的には破綻していたような気はするが、まあシューティングゲーム的な映像感覚は面白い。
決してB級映画ではなく、金はかけている感はあるもののやはりゆとりがない感じかなあ。
ストーリー性にもうちょっと力を入れるとまとまった作品なったような気もするが、、。
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アントニオーニのデビュー作、と言えばどうしても気になるところ。思わせぶり、観念的なセリフのオンパレード、芝居くさいストーリー、、とアントニオーニのもう世界が小さいながらも展開されている。
ハナシとしては富豪の妻の過去を探偵が探ると言う通俗性が面白いはずなのに、空回りしている感あり。1950年の映画で、でもこの観念性は、やはり優れていると言うべきか、時代を先行していると言うべきか、退屈以外の何者で . . . 本文を読む
いやあ、昔からこの手のハナシは何回も見た気がするけれど、それでも手に汗を握る展開とはこのことで、ラストまで一気でした。
それだけ、演出力が優れていると言うことでしょう。この監督、かなりの力量と見る。
というのも、素材がそれほど新しさがないのに、面白いからだ。
俳優の演技もそれぞれいいが、悪党5人組も人間の性格付けがしっかり浮き彫りにされていて、心理分析も上々。
子供の病気、犬の使い方、秘書の思いが . . . 本文を読む
テーマは古今東西古くからある父と息子。その断絶と雪解け、強い絆。
出来すぎの感もあるが、それでも感動してしまう。
筋書きも何もないドラマだけれど、淡々とただ村を歩き写真を撮っていく。
映像と写真との相違も強く訴えているものもあり、僕自身写真の持つ強さは前前から感じ取っていた者なので、写真の素晴らしさを再認識するところとなる。
秀作。
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ヤドガリのようでいて人生をさすらう女の子の世界に少しずれがあるためか、あまり心情的に入り込めないままドラマが延々と続いていく。
最近の若者の気持ちを切り取った映画なんだろうけれど、こんなに頼りないものなのか、穿った視線もあり、どうも最後まで溶け込めなかったなあ。
こればっかりは世代の違いかなあ。
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都会での生きてゆく孤独感が染み出るように出ている。恋愛ドラマなんだけど、そのとき生きている証をやはり人間は必要とする。
セリフもかなり少ないドラマだが、それが逆に男と女の心の陰影に深く掘り下げる。しっとりとした大人のいい映画だ。
特に都会人の日常そのものを題材にしているので、親近感がある。秀作だ。
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少し見てからこれは完全B級映画だと気づく。まず、映像。色彩、全体のつくりがしゃきっとしてなく、安っぽい。5分でだれ始めるところもB級風。しかし、それを受け入れると俄然映像は面白くなる。何、批判する精神などこの映画にはまったく似つかわしくないのだ。いろんなところにB級の仕掛けもしてあり、結構笑わせる。楽しい映画であった。
俳優はエドワード・バーンズ、ベン・キングスレー という大物まで出ている。その他 . . . 本文を読む