ストーリー的には人生に一度はだれもが経験する燃え上がる恋の顛末である。だが、ときは200年前であり、イギリスとはいえ古臭い因習等が満ちた自由がほとんどない窮屈な時代設定ではありながら、人間のほとばしる心の綾を丹念な演出でじっくり見せてくれる。
今では考えられないセックス観にまず驚く。姉なども牧師のフィアンセと自宅で同居しているが、別室である。プラトニックらしき雰囲気。アン・ハサウェイにしたところ . . . 本文を読む
最近流行りの2部、3部作にしなかったところがまず偉いと思う。随分珍しいインターミッション。昔はこれが多かったなあ。要するに良心的なのである。○○○○少年とは随分違います。
上映時間は長いけれど、疲れることはない。眠くなることもない。それはこの映画の基本スタンスが日航ジャンボ事故の搭乗者の目線で語られているからだろう。観客への気持ちの思い入れが自然と入り込むその脚本と演出の秀逸さ。
それは冒頭か . . . 本文を読む