36歳の俳優陣だけを集合させ、演じる物語。私の時代だったら、もう十分仕事も家庭も佳境に入っていた気がするが、現代では36歳というのは若くもあり、青年の萌芽が下降するときでもあるのでしょうか、なかなか大変な年齢なんでしょうな。
そういうテーマが見終わって走馬灯のように駆け巡り、ジーンとくる。過去に戻れたら、こうしたい、人生を逆転したい。そんな思いを実践してゆく主人公たち。けれども、実際は今を、このその時をしっかりと生きてゆくしかないのだ、という「青い鳥」の永遠のテーマも彼らは実感する、、。
演劇界で達者な人が多いから、安心して見られる。久々のモトカム、この人は変わらないなあ、、。今日はいつもより抑えた役。紅一点のよしひろ葵、どんな役でもこなせる特異な人だ。今日はエレガンスだ。
そして川田恵三さん。最初1、2分出てきても誰だか分からなかった。声のトーン、あのいつものしなやかさで彼だと気づく。まさかの女装とは、、。気に入って、面白がって演じているようだった。違和感は思ったよりなし。変身は大成功。病みつきにならないでほしい。
終わってみれば、このコロナ期。みんなの目指す熱情は十分客席に伝わって来ていた。いい舞台だった。
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