鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

露天風呂

2013-03-22 | エッセイ

鹿児島県の三島の一つ硫黄島(他の二つは竹島、黒島)に行ったことがある。

目的の一つは、東温泉という露天風呂に入ることだった。

港から1時間ばかり歩いて東温泉に行った。

島の南の岩場の海岸に、その露天風呂はあった。

丸い浴槽が3つ並んでおり、一番上が源泉で順次下に流れ落ちていた。

私達夫婦以外に人はいなかった。

だから裸で入ってもよかったのだが、いつ人が来るかわからないので、一応水着を着て入った。

一番上の源泉は熱くて入れず、真ん中の湯加減がよかったので、ここに入った。

強酸性の温泉で、肌がぴりぴりするようだった。

目の前の岩場に波が砕け落ちていた。

大波のときは、露天風呂も波をかぶるそうだ。

屋久島を遠望できるのだが、このときはかすんで見えなかった。

東シナ海を眺めながら入る、野趣あふれる豪快な露天風呂だった。

 

宮城県に住んでいたとき、家族で鬼首温泉に行ったことがある。

ここは間欠泉で有名な温泉だ。

定期的に噴出する間欠泉を見学して、周囲を散策していると、露天風呂があった。

誰も入っている人はいなかったが、私は素裸になって露天風呂に入った。

広い露天風呂を一人貸切で入るのは実に気持ちがよかった。

だが、まもなく風呂の周囲を観光客がぞろぞろと散策してきた。

ここも散策コースになっているのだった。

もちろん、女性客も多い。

皆、私の入浴姿を、もの珍しそうに眺めながら散策している。

私は小さくなっていたが、人が途切れるのを待って、早々に風呂から上がったのだった。

 

硫黄島の東温泉。手前が源泉。

 

私たち夫婦の貸切だった。

コメント (8)
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