鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

広田遺跡

2017-11-26 | 史跡

種子島の南種子町平山にある広田遺跡を紹介します。

 

向こうが広田遺跡ミュージアム、右へ行くと遺跡(墓群)があります。

 

係員に館内を案内していただきました。希望時間を言えば、その時間内で案内してくれます。

広田遺跡は、1700年前~1300年前(弥生時代末期~古代)にかけての集団埋葬墓の遺跡です。

昭和32年~34年に発掘調査が行われ、90基の墓、158体の人骨、4万4千点の貝製品が発見されました。その後、平成17年~18年にも発掘が行われました。

 

発掘された人骨。埋葬されたところがサンゴだったため、腐らずに残ったそうです。

下に矢じり(黒い三角)が刺さっており、争いがあったことが推定されるそうです。

 

人骨から復元された人体模型。現代人より身長が低かったそうです。

表情も、骨格から復元されていますが、現代人とそう変わらないように見えます。

 

同じく、復元された女性と子供。なかなかの美人のようです。

 

呪術を行う人。卑弥呼のような人です。女性に見えますが男性(実際は中性に近い)です。

恐山のイタコがここに来て、霊を感じてひれ伏したそうです。

 

国の重要文化財に指定されている貝の装飾品。装飾品の中には中国製のものもあり、交易があったそうです。

多くは一人の所有物で、権力者がいたことがわかります。

 

貝の装飾品の一つ。

 

山の文字が刻まれた貝符のレプリカ。日本最古の文字と言われます。本物は鹿児島市の黎明館にあります。

 

貝の装飾品を作る工程。完成品は腕輪に使われました。

 

同じく、貝符を作る工程。ペンダントや魔よけに使われました。

 

南側墓群。158体の人骨が発掘された場所です。

 

南側墓群から海を望む。風光明媚なところに墓がありました。右には種子島宇宙センターが見えます。

 

北側墓群。墓が発見された状況を再現しています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする