広田遺跡
種子島の南種子町平山にある広田遺跡を紹介します。
向こうが広田遺跡ミュージアム、右へ行くと遺跡(墓群)があります。
係員に館内を案内していただきました。希望時間を言えば、その時間内で案内してくれます。
広田遺跡は、1700年前~1300年前(弥生時代末期~古代)にかけての集団埋葬墓の遺跡です。
昭和32年~34年に発掘調査が行われ、90基の墓、158体の人骨、4万4千点の貝製品が発見されました。その後、平成17年~18年にも発掘が行われました。
発掘された人骨。埋葬されたところがサンゴだったため、腐らずに残ったそうです。
下に矢じり(黒い三角)が刺さっており、争いがあったことが推定されるそうです。
人骨から復元された人体模型。現代人より身長が低かったそうです。
表情も、骨格から復元されていますが、現代人とそう変わらないように見えます。
同じく、復元された女性と子供。なかなかの美人のようです。
呪術を行う人。卑弥呼のような人です。女性に見えますが男性(実際は中性に近い)です。
恐山のイタコがここに来て、霊を感じてひれ伏したそうです。
国の重要文化財に指定されている貝の装飾品。装飾品の中には中国製のものもあり、交易があったそうです。
多くは一人の所有物で、権力者がいたことがわかります。
貝の装飾品の一つ。
山の文字が刻まれた貝符のレプリカ。日本最古の文字と言われます。本物は鹿児島市の黎明館にあります。
貝の装飾品を作る工程。完成品は腕輪に使われました。
同じく、貝符を作る工程。ペンダントや魔よけに使われました。
南側墓群。158体の人骨が発掘された場所です。
南側墓群から海を望む。風光明媚なところに墓がありました。右には種子島宇宙センターが見えます。
北側墓群。墓が発見された状況を再現しています。