薩摩川内市の天狗鼻海軍望楼台(ぼうろうだい)を紹介します。
いちき串木野市と薩摩川内市の境の土川から県道を北へ行くと案内柱があり、そこから左へ2.5km進むとここへ来ます。離合もできない狭い道なため、軽自動車がお勧めです。
この先500mの所にあります。
緩やかな山道を下って行きます。
建物が見えてきました。
入口。
明治28年(1895年)の日清戦争終了後に、日本海軍は国内の要所に海岸防備のために望楼台を設けました。
内部。先は丸くなっており、天井はありません。
この施設が竣工したのは明治33年(1900年)です。通常は海軍兵4人が常駐し、戦時中は増員されました。宿泊施設は、別に近くにありました。
中から入口を見る。
日露戦争(明治37~38年)時には、ロシアのバルチック艦隊の北上を監視していました。
コンクリートとレンガ造りで、窓があります。
鹿児島県には、ここと下甑島、佐多岬の3か所に設置されました。
上から見る。
全国で施設が残っているのは、北海道宗谷岬とここの2箇所のみです。
建物の先は広場になっており、向こうが海です。当時レーダーはなかったので、目視で監視していたのです。
左を望む。
岬です。
沖には甑島列島が見えます。北は天草、南は野間岬まで見えるそうです。