昔、薩摩の武士は、芋侍といわれて馬鹿にされた。
田舎くさい若い男女は、いもにいちゃん、いもねえちゃんとからかわれた。
芋焼酎は、安い、くさいものと決まっており、貧乏人の飲むものだった。
山谷ブルースでも、労働者階級が飲むものと歌われる。
♪今日の仕事はつらかった
あとは焼酎をあおるだけ
おならが出るというので、若い女性が堂々と石焼芋を食べることはできなかった。
子供の頃、種子島の実家でからいも(さつまいも)を作っており、収穫の手伝いで根をむしると、手が真っ黒に汚れてなかなか落ちなかった。
このように、さつまいもには、田舎者、垢抜けしない、不細工、安い、くさい、という印象がつきまとっていた。
だが、さつまいもには実力はあるのだ。
江戸時代、飢饉から民衆を救ったのはさつまいもだった。
若い女性が、こっそりと石焼芋を買うこともあった。
臥薪嘗胆、さつまいもは、逆襲のときをじっと伺っていた。
それが今はどうだ。
芋焼酎は、おいしい、二日酔いをしないということで、全国的なブームになり、若い女性が飲んでもサマになる酒になった。
さつまいもは、さまざまなお菓子にも使われ、スイーツなどとおしゃれな名前で呼ばれる。
種子島の安納芋は、その甘さから全国的に人気が出ている。
子供の頃、からいも畑の草取りをし、手を真っ黒にして根をむしった自分としては、その復権を祝福したい。
今日の絵手紙。仙台の友へ。
「サツマイモ」だと知って拍子抜けした思い出があります。
鹿児島の人たちにとって中国から伝わったから「カライモ」、我々、日本の他地域の人は薩摩から伝わったので「サツマイモ」。
伝わったのが17~18世紀、鎖国体制下。長崎だけが外国の窓口じゃなかったんだと思いました。
さつま屋 さんという焼酎屋さんがあります。
私は毎年、初出勤の時 社長にお年賀を買っていきます。「大正の一滴」です。
社長はそれがお気に入りで 社長宅からは30分くらいかかるのに買いに来ます。
鹿児島に行った時は必ず芋焼酎を買います。私は下戸ですがお土産に・・・
鹿児島では地元の 安くておいしい(らしい)物をお店の方に聞いて買います。
いつかchiroさんに教えて頂いたディスカウント店も懐かしいです。。
焼き芋も大好きです。
>長崎だけが外国の窓口じゃなかったんだと思いました。
ホントですね。それぞれの歴史があるんですね。
県外から鹿児島に移住されてきたんですね。
鹿児島に詳しいから、地元の方かと思っていました。
さつまいもが最初に伝わったのは、種子島です。
その石碑があります。
さつま屋さん・・・
鹿児島の人が経営しているんでしょうかね。
鹿児島の焼酎をご贔屓にしていただき、ありがとうございます。
大正の一滴というのは、こちらではあまり見ません。
安納芋、島からたくさん送ってもらったのですが、全部配って、自分で食べたのは1個だけ・・・
喜んでもらったので、それで満足しています。
昔は、サツマイモというとなんとなく垢抜けないイメージがありました。一方、ジャガイモには西洋風のかっこよさがありました。
でも今、おっしゃるようにサツマイモは見事な市民権を確保しました。ブームでもあります。
昨夜も芋焼酎でした!
昔のイメージからは考えられないですね。
若いときは、ウイスキーやカクテルを飲みましたが、今はもっぱら芋焼酎です。
おいしいですね。
からいもというと、いい思い出がないんですね。
子供の頃、からいもばかり食べて、今は見たくないという人もいますね。
安納芋、有名になってよかったなあ。
種子島の歴史を勉強する人が多くなれるとイイーがなあー。
カライモの乳では、手が真っ黒に汚れましたね。
当時、軍手なんてなかったんでしょうかね。
上のsakoさんもそうですが、カライモには様々な思いがありますね。