鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

保食神

2008-12-27 | 史跡
霧島市国分の国道10号線に、広瀬西という交差点があり、その近くに、田の神に似た石像があります。


国道脇にある石像。


右の石碑に「保食神」と彫られています。


保食神の像。

保食神とは何でしょう。
調べてみました。

まず、読み方は「うけもちのかみ」と読みます。
保食神は日本書紀のなかに出てくる、食物をつかさどる女神です。
天照大神(あまてらすおおみかみ)が、月夜見尊(つくよみのみこと)に命じて、保食神に食物を求めたところ、保食神は口から飯や魚や動物を出して料理をし、さしあげました。
すると月夜見尊は、汚いと怒ってこの神を殺しました。
その頭からは牛馬、額から粟(あわ)、眉から蚕、目から稗(ひえ)、腹から稲、陰部から麦と大豆と小豆(あずき)が生まれました。
天照大神は喜んで、民が生きていくために必要な食物だとして、これらを田畑の種としました。

保食神は、稲作が定着し、食物を安定して得られるようになったときの、象徴的な神と考えられているようです。
田の神より、ずっと歴史の古い神だったんですね。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
食物をつかさどる女神 (momomama)
2008-12-27 09:57:27
こういう物語は面白いですね。
古事記とか好きです。

注意して見なかったら
田の神 と思いますね。。

昨日は窓でしたが今日は
部屋のお掃除・・・その前に
年賀状・・してしまわなくっちゃ。。

ご紹介ありがとうございます。
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女神 (chiro)
2008-12-27 16:19:51
私も最初、田の神かなと思って、撮影に行ったのです。
保食神というのは、私も初めて知りました。
顔はつぶれていますが、女神なんですね。
なんとなく、女性の雰囲気があります。

今日は庭の掃除、明日は部屋の掃除です(明後日、我が家で忘年会があるので)。
年賀状は終わりました。
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古事記 (原人)
2008-12-27 21:44:38
何十年ぶりに今、古事記を読んでいるところです。
オトギバナシのようなロマンもイイー。
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すごい (chiro)
2008-12-28 08:53:54
原人さん

古事記を読むなんてすごいですね。
昔の日本の宗教観とかわかるんでしょうね。
やさしく解説したものなら読んでみたいです。
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