鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

たかたの命水と霧島堰

2017-11-10 | 水辺の風景

前回紹介した南九州市川辺町の高田石切場の隣に、たかたの命水というのがあります。

 

道路脇に案内板があり、入ると小屋があります。

 

これは、高田石切場から湧き出る水だそうです。

 

高田石でできた立派な水汲み場があり、自由に汲むことができます。

 

私がいた10分くらいの間に、何組かの人が汲みに来ました。

 

この水を利用して、敷地内で鯉が飼われています。

 

石切場から道路を挟んで永里川が流れています。石切場の少し下流に霧島堰があります。

右岸に霧島社があるので、こう呼ばれています。

 

江戸時代の1651年に築かれた石積みの堰です。当時の治水技術の高さをうかがうことができます。

 

左岸から見た堰。

 

右岸より見る。数えきれないほどの洪水に見舞われたはずですが、360年以上壊れずに残っています。

 

霧島堰の右岸に小高い丘があり、ここに霧島社があります。

 

霧島社。霧島神宮から分祀された神社です。

 

さらに上流(石切場付近)にも小さな堰があります。

 

堰の下流の河床に広がる岩盤。高田石と同じ溶結凝灰岩です。

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高田石切場

2017-11-08 | 風景

前回紹介した南九州市川辺町高田の高田摩崖仏から、南へ少し行ったところに高田石切場があります。

 

道路脇に高田石切場の案内板があるので、これを奥へ行きます。

 

突然、垂直の岩壁が現れました。高田石切場です。

 

前の写真の右を見たもの。文化文政(1804~1830年)頃から昭和にかけて切り出された石切場です。

 

洞窟状に切り出されたところもあります。

 

ここの石は高田石と言い、溶結凝灰岩です。

軟らかくて加工しやすい反面、風雨にさらされると硬くなる性質があり、墓石などに用いられてきました。

 

前傾して切られたところもあります。どうして、このような複雑な形に切り出されたのでしょうか。

 

数字が彫られた岩壁もあります。

 

石塔がありました。

 

隣の石切場です。

 

向かって左。

  

向かって右。屏風のようです。

 

ここにも、洞窟状に切り出されたところがあります。

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高田摩崖仏

2017-11-06 | 史跡

南九州市川辺町高田の史跡や風景を紹介します。

 

高田小学校前の道を南へ行くと、道路脇に高田摩崖仏があります。

 

屏風状の岩壁に、摩崖仏が彫られています。ここは、石切場の跡と思われます。

彫られたのは江戸時代で、文字から、1678年に鹿児島の久保田大右衛門によって、1711年に頴娃脇の七兵衛によって掘られたことなどがわかるそうです。

 

左から見ていきます。これは聖観音座像。

 

上が阿弥陀如来坐像、左下が天照大神宮立像。

 

阿弥陀如来坐像のアップ。

 

天照大神宮立像のアップ。

 

薬師如来坐像。

 

大黒天立像。

 

毘沙門天立像。

 

阿弥陀如来立像。

これらの摩崖仏は、廃仏毀釈で破壊されることもなく、ほぼ完全な形で残っています。

近くに高田石切場があるので、次回紹介します。

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皆与志のクスノキ他

2017-11-04 | 巨樹・古木

鹿児島市指定保存樹を2本紹介します。

 

皆与志町の中組バス停近くにあるクスノキです。道路より1段高い人家の庭にあります。

 樹齢:200年

 

別の角度より見る。

 

道路から見上げる。

 

大きく枝を広げています。

 

下部。

 

岡野原町にあるイチイガシです。

 幹周り:2.22m

 樹高:22m

 樹齢:150年

 

上部。

 

イチイガシ(一位樫)は、材質が硬く、船の櫓など様々な用途に用いられたため、カシの中で一位ということから名付けられたそうです。

 

幹はゴワゴワした感じです。

 

鹿児島市指定保存樹には、このような案内板がつけられています。

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小鷹神社の田の神他

2017-11-02 | 田の神

鹿児島市皆与志町の田の神を2体紹介します。

 

小鷹神社です。

 

小鷹神社社殿。

 

神社の前に、田の神と石碑が並んでいます。石碑の形が面白いです。

 

右の田の神。

 

 

大きなシキを被り、右手にメシゲ、左手にお椀を持っています。表情は、微笑んでいるように見えます。

 

後姿。

 

石碑は忠魂碑です。

 

皆与志上公民館です。

 

前の写真の右に田の神があります。

 

 

右手にメシゲ、左手に大きなお椀を持っています。

 

後姿。

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