芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

あけましておめでとうございます。

2008-01-05 23:18:49 | Weblog
 本年も宜しくお願いいたします。
 近況ですが年末から今日まで、いつもと同じように慌しく過ごしておりました。スノーボードをやりたいと子供が言うので、久しぶりに子供と会話を楽しむ時間がとれたこと以外は、別の子供(論文)の校正が忙しく毎日必死に訂正をしておりました。訂正して、査読委員のOKが出ればリジェクトされないそうです。この作品にかけた時間量を考えると何が何でも完璧な状態にしたいと思います。締切日が7日なので、今後の修正にかかる時間を考えると郵送では間に合いそうにありません。たぶん、直接電車に乗って神保町の事務局まで届けることになると思います。
 そんなわけで、平行して準備している「孤独」に関しての作品準備も重なりじっくりと読書をする時間が取れませんでした。言い訳がましくて申し訳ありません。
 でも、ちょっと休憩に読んだ一冊を紹介します。水口昭道『高学歴ワーキングプア』「フリーター生産工場」としての大学院(光文社新書)です。
印象に残っていることは、
・文部科学省が政策として推し進めようとした大学院重点化を真っ先に行なった東大法学部は予算25%増のプレゼントをモラッタ。東大の他学部や多くの私大がそれに追随して大学院に力を入れだしたのも納得できるのである。「就職難であぶれた若者たちをすくい取るようにして大学院生へと仕立て上げ、その果てにかなりの収益を上げている大学も少なくないはずだ。」と水口氏は非難している。12000人の無職”博士”に加え、その数倍の規模で存在する無職のオーバードクター。そして毎年新たに加算される5000名の無職博士卒(単位所得退学者および修了者)たちを水口氏は、ノラ博士と呼ぶ。しかし、かれはノラ博士を馬鹿にしているのではなく、自らもノラ博士であることを自覚し社会でもっとも有効に活躍できるようなシステム構築が必要ではないかと説いている。学ぶ者のことが考えられた結果としての大学院拡充ではなく、文部科学省の予算獲得とそのばら撒きを目的とした政策が事実であれば、怒りを通り越して呆れてしまうばかりだ。
とても身近な話題であり、あっという間に読めた本でした。今読んでいるのは『学歴の社会史』です。これは大作で読み応えがあります。福沢諭吉は、東京の慶応義塾以外に大阪にも塾を作ったのですが、生徒が集まらずに廃校になった話は初耳でした。もっともっと知らないことが書かれていますので、また後日紹介します。
コメント
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