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クイズ番組

2008-05-14 22:38:55 | Weblog
 テレビ番組をあまり見ない私だが、最近、たまに見るテレビ番組でとても気になることがある。それは、クイズ番組の多さだ。
 土曜日 クイズ!ガリベン(テレビ朝日)
 日曜日 熱血!平成教育委員会(フジテレビ)
 月曜日 Qさま!!(テレビ朝日)
 火曜日 ザ・クイズマン(テレビ朝日)
 水曜日 クイズヘキサゴンⅡ(フジテレビ)、クイズ雑学王(テレビ朝日)
 木曜日 全国一斉!日本人テスト(フジテレビ)
 かろうじて金曜日にのゴールデンタイムには、クイズ番組が無いようである。

 私は声を大にして言いたい。番組制作における「安・近・短」はいい加減にやめてほしいと。
 つまり、「安」はお金をかけないで、「近」はできるだけ近場で。
 できればテレビ局のスタジオで。
 そして「短」はできるだけ短時間で製作し、長い時間をかけないということだ。 私は、「安・近・短」の象徴がクイズ番組だと思う。その政策手法は東京ローカルと揶揄されるテレビ東京がもっとも得意としていたテレビ番組制作手法ではなかっただろうか。「大食い選手権」、「食べ放題の店」、「おいしいラーメン店」、「寿司」、そして「関東周辺の温泉」。
 それらは番組なのか?それとも店や温泉旅館のコマーシャルなのか?分からない位に制作費がかけられていないことが見え見えの番組である。テレビ東京だけならまだ我慢できるが、在京キー局がこぞって同じようなクイズ番組を制作することはどうしても納得できない。食べ物番組や旅番組の延長線上にあるのが、まさしく「クイズ番組」なのではないだろうか。
 リハーサルには時間もかからない。クイズ回答者は、どの局を選択してもお笑い芸人を中心とするイツモノ面々。問題も類似問題だらけ。そして何より問題なのは、視聴者に対してこの程度の番組を提供しておけば満足するであろうと言う慢心が見え隠れしている点だ。
 学力や知識が豊富な視聴者をターゲットとしたQさまの回答者には高学歴の回答者を揃え、大学受験における知識確認を行っているようだ。回答者の紹介では学歴も表記されているので、答えられなくても視聴者は「東大を出ているのに・・」と感じ優越感に浸るであろうし、答えられても「さすが東大・・」視聴者も答えがわかることで東大卒と同じであると言うここでも安心感や優越感が生じるのではないか。
 対して「クイズヘキサゴン」では、おバカキャラの芸能人を登場させ、笑いのネタとしている。所謂、普通クイズ番組を見ない層の視聴者も取り組んでいると思われる。もっとも、視聴者よりもバカな芸能人を笑いものにして、ここでも視聴者に優越感を与えているのかもしれない。
 やはりどう考えても安易な番組作りである。視聴者の学力を階層化してターゲッティングしていることが見え隠れすることはやはり納得できない。
 こんな安易なテレビ番組作りをしていると社会評論家の大宅壮一が言ったように日本国民は一億総白痴化(いちおくそうはくちか)してしまうのかもしれない。あるいは電波がデジタル化される2011年以降に在京キー局の製作番組であっても完全に視聴者から見放されてしまうのかもしれない。

コメント
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