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「AO入試」

2009-11-17 10:28:28 | Weblog
AO入試

主だったAO入試が終わろうとしている。
これから公募推薦入試、指定校入試、センター、一般入試と本番の入試に突入していく。
AO入試は、担任の推薦文も要らない。
我々教師にとってはありがたい入試システムだ。
しかしながら、今時の高校生は文章が書けない。
まともな希望理由書や自己推薦文が自ら書けないのが実態だ。
それに対応して大手予備校にも、志願理由書を指導する講座が開講されている。
また、明らかに保護者が原案を書いたのではないかと疑われるような文書にも遭遇する。
もちろん、私も面倒見の良さを標榜している私学の教員として、
8月初旬から11月中旬までずっと文書の添削指導にあたってきた。
いずれにしても、生徒が自ら作成しそのまま大学に提出するケースは殆どないだろう。
大学側もそのような現状をわかっているから、
「形」としてそれなりに出来上がった文書の提出を求めるのではなかろうか。
志願理由書の提出後に小論文や面接を実施しているのは、
事前提出文書にそれ程重きを置いていないことの表われだとも考えられる。

何枚も生徒作成の志願理由書を読んでいると、
時にすばらしい出来栄えの作品に遭遇することもある。
読書を好み、作られる文書には味と深みがある。
それは生徒が自分の言葉で、自分でつくりあげた作品だ。
私もその出来栄えを称賛して志願書を提出した大学が今年も一校あった。
しかしながら、結果は「一次選考不合格」。
私は、この件については受験生本人以上にどうしても納得がいかない。
選考料として3万円以上の金額の支払いもしていたはずだ。
何時間もかけて、いや何日もかけて作成した文書内容を判断されて
二次試験の小論文や面接試験に挑戦できない。
受験者本人への告知は別として、
なぜ提出文書が不合格なのかを指導助言にあたった高校側にはぜひ説明をしてほしい。
もっとも、推薦書が添付された公募推薦ではなく、
AO入試は大学と生徒個人との関係で行なわれる入試だから高校側には伝える必要はないと断られてしまいそうだが・・・。
なぜ、そのような気持ちを抱くのかには理由がある。
偏差値はそれほど高くない、
面倒見の良い女子大学は同様のケースでは正式な合格発表前に「不合格」であることも電話で伝えてくるし、
翌日には来校して不合格理由の説明を行なってもいるのが現状だ。
これって名門校と新設校の違いだろうか?
それとも偏差値の高い学校と低い学校とのちがいであろうか?
筆記試験でアシきりされるのなら納得はいくが・・・。
伝統ある名門大学であっても、
受験生やその在籍高関係者が納得できないような入試がされ続けるようならば
受験生の気持ちは離れていくに違いない。
さらに別の大学で実施された面接試験でも
大学の教員であろう面接官から、
英語と異文化を学んで、
商社に勤務して海外の相手国の文化を理解して商取引をしたいと言った生徒に対して
君の希望している仕事なんて飽和状態だ。
「就けるわけない」と言い放されてもいる。
不合格はショウガナイ。
しかしながら、受験生が納得できなかったり、
受験後に打ちのめされてしまうような入試はやめてほしい。
その後の高校での指導がたいへんなのである。

コメント
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