約1年前に福祉の用語はほんとうにわかり辛いと嘆いたことがある。
老人保健施設とは、リハビリ・看護を中心とした医療ケアが必要な施設だ。
特定施設とは、介護付きの有料老人ホームやケアハウスのこと。
地方性高齢者グループホームとは、
読んで字のごとく痴呆の高齢者が共同生活を営む住居だ。
介護療養型医療施設とは長期療養患者が入院する施設だ。
いや、させたとの表現の方が適切かもしれない。
うまく暮らしているのだろうか?と心配を増しながら
ちょうど敬老の日(20日)にホームのイベントがあったので
全てのことに最優先してホームタウンにある老人ホームに向かった。
イベントでは老人たちの家族も集い、
その施設で調理されている料理を食べながら
ボランティアによる余興を楽しむというイベントであった。
食事は松花堂弁当(しょうかどうべんとう)。
普通の料理屋さんで出されるモノと比べても遜色ないぐらいにおいしい食事だった。
このような料理が出されているのなら私が入居したいとも思ってしまった。
2時間半にも及ぶ長い時間をとった出し物。
近隣住民の詩吟サークルによる詩吟の披露、
紙きりに南京玉簾(なんきんたますだれ)、
そして皿回し、最後に代表職員によるオペラだった。
最後のオペラたぶん大学で声楽を専攻していたと思われるほどの歌声だった。
音大の声楽出身者も福祉産業に就職していることが印象付けられた。
音楽や体育の大学の出身者には、福祉現場でもその特性を活かし活躍できるはずだ。
そのイベントには、私の弟も名古屋から駆けつけていた。
弟は私のブログを観ているそうだ。
感想を聞くと、「妙に理屈っぽい文章だな~」と冷たい一言を浴びせられた。
以下に記するのは
○ 介護が必要になった場合に介護を期待する人の国際比較である。
日本(2001)1位 パートナー 40.7% 2位 ホームヘルパー 10.4%
(2005) 1位 パートナー 43.5% 2位 ホームヘルパー 14.8%
米国(2001)1位 パートナー 36.1% 2位 娘 22.2%
(2005) 1位 パートナー 40.6% 2位 娘 20.6%
韓国(2001)1位 パートナー 40.7% 2位 息子 29.4
(2005) 1位 パートナー 45.4% 2位 息子 22.2%
内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」2005
老老介護がどの国も1位になっていることと
2位がそれぞれの国で意識が異なることの理由が知りたくもなった。
娘がいれば米国に見られるような状況は納得できるが、
韓国の息子には日本人の私からは驚きを感じてしまった。
私などはなんてひどい人なのだろうと判断されてしまうのかもしれない。