親の病状についての記載は弟にしかられるかもしれない。
しかしながら、現在の親の病状を記録しておく事は
私にしか出来ないことなので記録として残しておきたいと思っている。
一般の病院から、介護認定を受けている老人を受け入れている病院に転院した。
以前の病院は公立病院。
建物が古くて、換気が悪くて、働いている医師の言動も凄く気になっていた。
今度の病院は、清掃も行き届き、働いている職員が生き生きしているように感じる。
廊下ですれ違う看護師、介護職員とも皆が挨拶をしてくれる。
病室に寝る母は風呂に入ったばかりということもあり髪の毛がつやつやしていた。
本人も、また私たち見舞いの者も気分よく対面が可能だ。
週に2回、風呂に入れるらしい。
男性2名と女性1名がチームになりベッドから手際よく母をストレッチャーに移動。
ホテル業務のようにシーツも手際よく換えていた。
私立病院のためか、入院患者は全員が同じ患者服を着ている。
それは薄紫色のサッカーのユニフォームのようだ。
おもわず、「ヤングでないナデシコ」と口ずさんでしまった。
母は寝る乳幼児のように寝る時間がすこぶる多くなっている。
その理由は栄養の不足が原因ではないかと思っている。
ゼリー状の食事を一日に何口しか食べていない。
朝は、それでもゼリー食が進むようだが昼、夜の食事量が圧倒的に少ない。
この一週間点滴はしないで経口から何とか栄養を取れるようにする試みをしていただいている。
同じ病室には、経鼻から栄養を取得している60代と90代の患者さんがいる。
鼻から粉ミルクを入れるようなイメージの「経鼻栄養」や
胃にあけたチューブから栄養を入れる「胃瘻」までしての延命はどうだろうか?
という兄弟で共通した考えを持っていたが・・・。
いざ、同じ病室の方々が「経鼻栄養」していても
体を動かし、話をしている姿を見ると・・。
逆にそのような手段を頑に選択しない自分への罪悪感が湧いてきた。
どうしたらいいのか?
本当に決断に迷ってしまう。
看護師の話ではゼリー状のみそ汁、ゼリー状のごはん、ゼリー状のお茶は美味しくないそうだ。
前回訪問時には翌日からは栄養が豊富に含まれているゼリーを多めに出してくれることを聞いた。
願わくば、甘くて栄養たっぷりのゼリーを何とか完食してほしい。
そうなれば、先ほどの悩みは消え去るのだが・・・。