東京に唯一残っている路面電車があります。
それは都電荒川線と言います。
三ノ輪橋から早稲田までの12.2kmを走っている一両編成の電車です。
平均時速約14km。
それは踏切に近づくと、「チンチン」という警告音を出しながら走っている庶民の足です。
私の勤務先も都電のとある駅から徒歩30秒。
都電の線路沿いに校舎が立ち並んでいます。
停留所から、それほど大きくない校舎をみつけることができます。
4日、14日、24日。
「4」のつく日の巣鴨地蔵通りは縁日が開催されています。
都電停留所の「庚申塚(こうしんづか)」は地蔵通り商店街にありますので縁日の開催される日の都電車内はお婆さんでいっぱいです。
自分が急に若くなった錯覚に陥る程、おババで一杯です。
さて、低速で車体を左右に小刻みに揺らしながら走るのどかな都電ですが、先日、私の勤務先そばの踏切で事故をおこしました。
事故の内容は、
(朝日新聞)車両が8歳男児と衝突
➡車体並に大きな小学生のように感じられてしまいます・・。
(日経新聞)都電にはねられ小3男子重傷
➡この方が事実を伝えているようです。
この事故は、報道によると各社とも「踏切の遮断機は下りており、男子児童が遮断機をくぐって線路を渡ろうとして電車にはねられた」と報道しています。
しかしながら、本校の非常勤講師の先生の目撃情報では事実は少々異なるようです。
遮断機が下りて、遮断機を背にして都電の通過待ちをしている小学生が遮断機に寄りかかって、その跳ね返りを楽しむように、何度か寄りかかり跳ね返りを繰り返していたそうです。
都電が通過する時に、また寄りかかろうとしたのですが、何かの弾みでくぐり抜けて線路に背をして倒れたというのが真実のようです。
「ニュース」でも真実が誤って伝えられていると社会科の先生方の話題になっていました。
事故にあった小学生の一刻も早い回復を願うばかりです。
この事故に関して、私なりに思うことが一点あります。
実は、踏切から50m位離れた交差点には「緑のおじいさん」が朝晩の小学生の登校時間帯に配備されています。
電車事故ではなく、交通事故にあわないための予防策としての交通指導員だとは思います。
そして、それらの指導員の方々は区から指示された場所での交通指導にあたっているのです。
小学生の通学路ではありますが、あまり車の来ない交差点。
そこで交通事故にあう危険と都電踏切の場合を想定すると、小学生の踏切事故にあう可能性の方が高いと思われます。
踏切の危険軽減には
東京都交通局が踏切に警備員を配置する?
小学校のPTAが交代で対応する?
区役所が対応する?
皆さんはどのように考えますか?
議題にあげる前に、すでに事故が発生してしまったのだと思います。