芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『肉ばなれ』

2015-01-20 07:07:07 | Weblog

例年、新年のお参りは日光東照宮に行っています。

とにかく今年もすごい数の人でした。

実は毎年、純白のウエディングドレスを着用したオカマさんに会います。

山道を行ったり来たりしているので、

彼に必ず会う機会、その確率は高いものです。

彼は寒空に薄手の純白のウエディングドレスだけを着用しています。

その目的は不明ですが、

たぶん参拝客に写真を撮られることを楽しみに毎年お参りをしているのだと思います。

 

さて、日常の業務でもそのようにしているのですが

階段を一段飛ばしで登っている途中に

足の袋ハギの筋肉が切れたような音がしました。

初めてのことで何がおこったかわからなかったのですが、

時間の経過とともに歩くと痛くて歩けなくなってしまいました。

 

仕事始めが近づいていたので、

すぐに、自宅近くにある外科へ。

外科での診断は、『肉離れ』でした。

医師は何も処置せず、彼からは湿布薬を渡されました。

「歩いて痛かったら薬局で売っているテーピングをしてください」で診察終了。

 

後日、

リハビリを目的に再び病院へ行きました。

その日、リハビリ室に入ってびっくりです。

予約していったのに、診察室内には人、人、人で溢れていました。

それも、ほとんどが私よりも年上の60歳、70歳代の年配の方々ばかり。

4名の鍼灸マッサージ師?による15分ほどのマッサージを受けている患者、

自転車こぎをしているおばあさん、

巨大な自動車のブレーキパッドのようなものを足でおしているおじいさん、

医療用マッサージチェアーで治療を受けている老人たち。

私の横には椅子から起き上がれないおばあさん。

彼女の名前が呼ばれた時に私は足の痛さを忘れて、

手を差し伸べてもあげました。

 

本当に通院している老人たちの多さに驚かされました。

それと同時に私にはあることが頭に浮かびました。

 

それは「待ち」という言葉です。

これらの治療をうけている患者さんたちは、

まさに「待たされる世代の人々」。

彼らは待合室で何分も待たされて治療を受けています。

若い頃、彼らは大学に入るのも大変な時代で

浪人して、つまり予備校という待機場所で「待って」大学に入学した世代の人々です。

彼らが会社勤めしていた時は、

満員で電車に乗ることができないで、

次の満員電車を待った人たちでもあります。

住宅を購入するのも、バブルの頃は抽選でした。

抽選に当たることを願い待った世代。

 

現在、特別養護老人ホームに入るのに待っている人は2桁では収まりません。

今でも、待っている老人が多いのに・・。

 

患部に電気治療、アイシング、マッサージをして保険診療で500円でした。

この金額では多くの老人たちが週に何回か通院してくるのも当然です。

マッサージをしている先生と言われている若者たちが休憩もなく、

何時間も働いている姿もまた印象にのこりました。

コメント
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