先週、中間考査が実施されました。
試験中に答案用紙を配り終えると一人の男子中学生が突然手を上げて私に一言。
「シャシン」とってもいいですか?
私には「写真」というように聞こえました。
私の試験官としての姿を撮影したいとは変な生徒だと思い聞き返しました。
「えっ」?「シャシン」。
するとその生徒は私の困惑を理解して再び言い直しました。
「シャーシン」です。
それでもわからず、「えっ」と再び聞き返すと
「シープペンのシン」を鞄からとっていいですか?と言い直してきた彼。
「シャープペンのシン」を省略して、「シャーシン」ということを私は初めて知りました。
テスト実施の緊張感の感じる中で、省略語を使うな~と言いたい。
さて、寒暖の差もあり私の職場では体調を崩す教員が出ています。
なんと同時期に肺炎で欠勤している先生が3名もいたのです。
伝染性のものではないと思いますが、
仕事が多く過労で免疫力が低下しているゆえの発症かもしれません。
以下に出すデータは、明大教授の諸富祥彦さんの『教師の資質』(朝日新聞出版)からの抜粋です。
・「在職者に占める精神疾患による病気休職者の割合はこの10年間で二倍以上に増えている」
・ 「学校の教師でうつ病にかかる者の割合は、一般企業の2.5倍」にものぼる。
・ 「東京都公立小中校副校長の実に35%が重篤なバーンアウト症状を示している」
・ 九割近くの教師は「同僚や管理職に相談できる人がいない」
・ 小4から中3の「6年間の間にいじめや仲間外しに遭っていない子は、一割もいない」
教師を追い込み、メンタルヘルスを悪化させてきた背景には次の4つの要因が相互に絡み合っているそうです。
1 多忙さ
2 学級経営、生徒指導の困難
3 保護者対応の難しさ
4 同僚や管理職との人間関係の難しさ
どの項目も日頃の業務で感じていることです。
一ヶ月後はまた定期考査(作問、採点、分析)、そして冬期講習。
さらに現在、高3の責任者の私は大学合格実績のつみ上げを求められています。
昨年度の担当者は過労で年度末に入院されてもいます。
私は大丈夫だとは思いますが、
健康に留意してこの数ヶ月を乗り切ろうと思います。
寒さが増してきそうです。
読者の皆様もご自愛くださいませ。