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『大学の戦略的マネジメント』を読んで

2017-02-07 07:07:07 | Weblog

今週は学会の分科会活動として大学○○社を訪問予定です。

この会社はサンデー毎日などの週刊誌に高校ごとの大学合格状況などの情報を提供している会社です。

 

この会社への訪問前に事前学習として『大学の戦略的マネジメント』を読んでみました。

 

・  アメリカでは、National Survey of Student Engagement(NSSE)という独立の非営利期間が、政府から財政援助を受けて、ほぼ全ての大学の学生に対してアンケートを実施してその結果を公表している

登録した大学1校ごとに、学生の満足度調査を実施し、同じタイプ・規模の複数の大学の平均値と比較した分析結果も提供されています。

日本の大学に関しては根拠のないような評価やステークホルダーによる偏向した書き込みが多々みられます。

公正な指標が偏差値ランキング表だけでは在学生の満足度などを見ることはできません。

日本版も是非作成してほしいものです。

 

・  筆者は大学教育というサービスをABCサービスで構成されると言います。アフターサービス(A)、ビフォアサービス(B)、カレントサービス(C)在校生に対して教育を施すだけでなく、これから大学に入学してくる生徒に関するサービスと、卒業生に対するサービスの重要性。

日本の大学、母校TKUの場合ですが、卒業生へのお知らせは125周年の寄付金のお願いのようなものばかりです。

箱根駅伝には出れない・・。全国的に有名なクラブ活動もない・・。

卒業生との繋がりを持とうという企画もあり来たりのもの・・。

まだまだ、課題が多いように思われます。

 

・  →お金で買えないモノである大学のブランドイメージ、ノウハウ、独特のカルチャーは他大学との差別化において重要なものと思われます。

 

・ビール業界と大学

1970〜80年代にかけてアサヒビールは市場シェアが低下。

営業側は「製品自体が今ひとつだからだ」と主張。

製造側は「広告やタレントの起用を含む現在の販売戦略が時流に合っていないからだ」と反論したそうです。

大学経営において定員割れは提供している教育の質自体に原因があるのか?

それとも学生集めの活動に問題があるのか?

ビールと同じように考えられると筆者は言います。

アサヒビールは「お客様が飲みたいビールを追求」することでシェアを拡大。

大学経営においては“学生や学生の父母”と“産業界”が望む大学像を実現することとまとめられています。

 

上記の内容も含めて、ざっくばらんに出版社の方とお話をしてきたいと思います。

 

 

 

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